窃盗で逮捕も即日釈放、しかし後日検察官から裁判の可能性も口にされ不安で仕方ありません。

Question

令和6年2月に窃盗で逮捕されました。しかし警察署長さんが私の猛省を汲み取って頂き当日釈放されました。母子家庭で生活保護を受けていますが、逮捕された翌日が子供の高校合格発表日ということもあり、子供の将来を壊してしまうかもしれないという恐怖から、釈放された時は泣き崩れてしまいました。「後日検察から連絡があったら応じて下さい。恐らくないと思いますが」と言われていたのですが、それから3ヶ月経った先日、検察から呼び出しがあり検察庁へ行きました。2年前に同じ窃盗で罰金刑を受けていることもあり、裁判の可能性もあると言われてしまい、とても不安な日々を過ごしています。
5年前に前夫からのDVで鬱とパニック障害で通院しているので、病院の医師にも恥を承知でこれまでの事を話し、不安感や緊張感から犯罪を犯してしまってはいけないからこれからはこまめにカウンセリングを受けながら治療を続けて行くという事や診断書も検察官には提出しました。この2月の事では弁護士をつけておらず、保安員から店には出入り禁止、近づく事も関わる事も許さないと言われた事から、捕まった時に頭を何度も下げ謝罪したきり、示談交渉も出来ていません。警察署で当日盗んだ物はお店に返して下さいという書類を書かされ、買い取ってもいません。検察官は示談を薦めるでもなく、心療内科や生活保護の福祉課や警察に調査した上で何らかの知らせを送ると言われました。罰金刑を受けたのに再犯した事で不起訴になるのはおかしいとも言われましたし、裁判となれば国選がつく事は分かっていますが、やはりせっかく高校に通い出した子供と離れる事や児相に連れて行かれてしまう事が怖くて仕方ありません。自分で犯してしまった過ちなので猛省していますし、2月の事が今でも蘇り、釈放された後も自分の中からあの時の恐怖心は一生無くならないだろうと思っています。その事も精一杯検察官に話しました。
2年前の罰金刑の時は30万円でした。
裁判になる可能性は高いのか、執行猶予がつかなかったら…と不安で仕方ありません。略式起訴で罰金刑50万円や執行猶予付きなら、子供と離れたり子供の高校生活を壊さずに済みますが、私選をつけないと難しいのか、警察署長さんの判断で即日釈放された事は考慮材料としてあまり意味をなさないのか、お金の用意なら貯金から何とかなるのですが力になってくださる弁護士先生がいません。どうするのが最善か、どんな処分が予想されるか、どなたかお教え頂けないでしょうか。

清水 卓 弁護士 · Accepted Answer

＞即日釈放された
→   逮捕するためには、逮捕の必要性（逃亡のおそれや罪証隠滅のおそれ）の要件をみたす必要がありますが、その必要性が高くはないと判断されたのだと思われます。

＞略式起訴で罰金刑50万円や執行猶予付きなら、子供と離れたり子供の高校生活を壊さずに済みますが、私選をつけないと難しいのか
→   前科を踏まえると、略式請求で罰金の金額が前回よりも上がる、公判請求（正式な起訴）の可能性がありますが、仮に公判請求となったとしても、いきなり実刑になることはなく、執行猶予となる可能性が高いと思われます。
　逮捕•勾留（身柄拘束）されておらず、在宅で手続が進んでいることに鑑みれば、無理して私選弁護人を付けなければならない状態ではないでしょう。
　まずは落ち着いて、お子さんのためにも、しっかりとした日常生活を送ることを心がけましょう。
　公判請求された場合には、裁判所に国選弁護人を選任してもらい、弁護にあたってもらいましょう。