"隣地の取り壊し約束違反に対する法的対策について"

隣に空き家となった車の入れない旗竿地があります。
昨年、相続された方が、家屋取り壊しのため重機を入れたいので、当家のブロック塀を壊したいと申し出がありました。
取り壊し終了後、すぐに直してくれる約束で承諾しました。
書面などはなく口約束のみですが、取り壊した業者も経緯は知っています。

取り壊しが終わると業者の方が挨拶にきて、この後すぐ別の業者が塀の修復に来ることになっていますと言って帰りました。
その後数ヶ月経過しても修復業者は来ません。

隣地の相続人に連絡取ろうとしましたが、電話番号は離婚した元奥様の番号で、嘘を教えられたことがわかりました。
元奥様はうちには関係ない話だと怒っている様子。
元奥様は本人の携帯番号を教えてくださいましたが、その後は着信拒否されています。
本人の携帯番号はずっと出てもらえず、留守電にいれても折り返しはありません。

明らかに騙されたと思うのですが、警察は壊すことを承諾したのなら、直さなくても警察は介入しないと。
詐欺でも器物破損でもなく、弁護士に相談して賠償金請求する内容だと言われました。

近隣の弁護士に相談すると、賠償金の請求はできず、弁護士費用だけ損をすると言われました。

こちらは親切のつもりで一時取り壊しを承諾したのに、このような事をされて、何もできず自費で修復するしかないのでしょうか。
できれば、費用よりも罪として罰して欲しいです。
何か対策があれば教えてください。

建造物損壊や器物損壊などが想定できますが、いずれにせよ取り壊しに同意していた以上、罪に問うことは難しいでしょう。

常識的に考えて、余程の事情がない限り塀の取り壊しに同意することはないと考えると、対価もしくは原状回復を請求できると考えます。

内木先生、ありがとうございます。
取り壊しの同意は、現状回復の条件付きです。
同意を取る際に虚偽の連絡先を伝え、明らかに現状回復の約束を最初から反故にする意図がわかっていても、全く罪はない事になるのでしょうか?

罪はありますが、立証可能かどうかによって警察や検察は処分を決めます。
同意はあったけど条件付きだった場合、その条件の立証はさはら様の証言のみということになります。

相手に刑事責任を負わせることに固執しても納得のいく結果は得られない可能性が高いでしょうから、気持ちを切り替えて民事での話し合いを進められてはどうでしょうか。

内木先生、ありがとうございます。

繰り返しの質問すみません。
民事にした場合、相手の所在がわかりません。
住所、電話番号が虚偽のものを伝えられ、やっとわかった携帯番号も無視されています。
登記簿もまだ名義変更されておらず、相続人の情報はわかりません。
納税はされているようなのですが、個人情報なので素人には教えてもらえません。
弁護士からは所在確認からになると費用がかさみ、さらに支払い能力がないなどで賠償してもらえない可能性が高いと断わられました。
民事にする場合はどこに相談したらよいでしょうか。

携帯番号等で氏名や住所は調査可能です。
債権回収等の一貫で調査をすればそれほど高額にはならないかと思います。
ただし、賠償の有無は相手の資力次第ですので、回収可能性が高い低いのご判断はできかねます。

弁護士にも色々方針はありますので、信頼できる弁護士が見つかるまで探されるのはどうでしょうか。

他の弁護士さんを探してみます。
内木先生、丁寧なご返答ありがとうございました。