同棲解消に伴う慰謝料請求の可能性について

30歳女性です。
交際期間2年半、同棲期間2年の彼と同棲解消(別れ)に至りました。
プロポーズされており結婚予定でしたが、仕事から帰ると家の中が間抜けの殻に。
机に手紙が置いてあり、「家を借りる際の初期費用を払ったから、この後かかる費用はそれで相殺させてくれ」と書かれており、突然の出来事で引っ越すことも出来ない状況です。
初期費用は私がお金が無く払ってもらったのではなく、男として払うと彼が言って引かなかったため出してもらいました。

話し合いも出来ずに、突然の出来事に泣き寝入りするしかないのでしょうか?
職場と相手の実家は知っていますが行くとストーカーみたく思われそうで行けていません。

慰謝料等できっちり関係を終わらせたいのですが、この場合慰謝料請求は可能でしょうか。
金額にはこだわらないので、和解金という形でも難しいでしょうか。

・同棲前にお互いの両親に挨拶済み
・同棲するために借りた家の契約書には「婚約者」と記載
・彼は住民票は移していません
・指輪を一緒に買いに行く約束をしていたためプロポーズされた証拠がない(いわゆる口約束)
・私の職場には結婚することになったことを報告済み

泣き寝入りするしかないのかと悩んでおります。
よろしくお願いいたします。

『婚約』の有無について争いとなるケースです。

ご自身側で証拠となりそうなのは、賃貸借契約書の記載ぐらいです。
ただ、入居審査の関係で、便宜上、婚約者と書くケースもあるので、決定的とは言い難いです。

また、『婚約』破棄に関しての事情、相手方に正当な理由があるかどうかも争点となります。

賃貸物件の名義人はどちらでしょうか?
相手方名義であれば、どのみち退去の際にやりとりが必要となります。
一度上記の点も含めて相手方に書面送付をして反応をみる形になるでしょう。

不当な婚約破棄と評価される場合には、慰謝料請求が認められる可能性があります。婚約の存在を裏付ける証拠がどれだけ存在するか(相手方が認めれば良いですが、否認した場合には、立証のハードルは相応にあります)、婚約破棄の経緯、婚約破棄に正当性があるのかどうかがポイントになります。資料や経緯を整理して、無料相談などを利用して、弁護士に詳しく話を聞いてもらうと良いかと思います。