電子書籍出版契約に解約条項がない場合の解約方法について相談

とあるレーベル(出版社)より、電子書籍を出版しました。自費出版ではありません。契約書もかわしました。訳あって解約しよう思ったのですが、契約書には解約条項が書いてありません。自分が読めなかったのかもしれませんが。
穏便に自身に有利に解約したく思います。ので、アドバイスよろしくお願いします。

>穏便に自身に有利に解約したく思います。ので、アドバイスよろしくお願いします。

これは、なかなか実現が難しいご希望だろうと思います。
契約書を拝見しないと分かりませんが、解約条項がないということであれば、期間中は(債務不履行解除を除き)解約ができないのが基本です。
そのような契約書にしているのは、契約を継続することに(おそらく先方に)メリットがあるからでしょう。
それにもかかわらず、解約しようというのであれば、相手は拒否するでしょうから「穏便に」ことが進まないことが想定されます。

契約書を確認しませんと正確なご回答は難しいところですので、一般的な対応について
ご回答いたします。

 まずは契約が期間満了にならないか、契約書をご確認いただくのがよいでしょう。
 もっとも、自動更新条項が入っていることが多いので、次回満了日にご留意ください。

 また、穏便に、かつ、ご相談者様に有利に契約を修了させるということであれば、
契約の終了後も一定期間、販売を認める特約などを設定してもよいように思います。
この場合は、ご相談者様にも売上に応じた印税収入が見込めます。
 他方、作品そのものを引き上げたいという場合は、交渉が必要になる可能性が高いので
お近くの弁護士にご相談いただくこともご検討ください。

 なお、書籍を他のメディアで二次利用している場合(コミカライズ、スピンオフ、
映像化等)は、著作物の二次的利用に関する契約をどう処理するかについても交渉が
必要になる可能性が高いので、この場合もお近くの弁護士へご相談いただくのが
よいように思います。

 以上、円満な解決をご祈念いたします。