部外者が監督の許可を得て私立高校の部活に参加した場合、監督に安全配慮義務が生じるかどうか知りたい。
事前に怪我について誓約書などは無し。
参加できるか聞いたらぜひ来てほしいと言われる。
参加前にこちらのコンディションとそれにあった相手とやりたい旨を伝える。
全くレベルの違う相手が来る。
監督にお願いされてしかたなく受ける。
容赦なくやられて怪我する。
これって受けたから自己責任なのか怪我させないように生徒に注意しなかった監督の責任なのかそこまでやる必要ないのにやった相手が悪いのかどれですか?
種目は柔道です。
部の人間ではなくとも、
練習への参加を認めた以上、監督には一定の安全配慮義務があります。
ただ、結果責任ではありませんので、
実際に安全配慮義務違反があったと言えるかについては、
具体的な事情とそれを裏付ける証拠が存するかによります。
裁判例では、体格差・技術差といった前提の違いや、
技をかけられるなどして、受け身などの防御(怪我をしないための)をすることができない状況下で止めずに続けさせた場合に義務違反を認めたものがあります。
組み手の相手方に関しては特段責任を問うのは難しいように思われます。
禁止されている技をかけたり、指導者の制止を無視したりといった事情があれば話は別になりますが。