父の痴呆状態での後妻による乗っ取りと後見人の不適切な対応について、どのような措置が可能でしょうか?

父が痴呆状態になった後に10年程関係のある後妻業の女に連れ去られ(22年9月)、後日籍(婚姻無効訴訟中です)を入れられてしまい、父が経営していた会社も女とその仲間に乗っ取られてしまいました。入籍前に成年後見を申請し、後日後見は発効しました。
(この事が起こる前に、既に女は父名義のの金融資産をほぼすべて搾取していました)

後見人は当初、父を連れ戻し会社も正常な状態に戻すと言いましたが、女側の弁護士の主張に負けてか段々と腰砕けになりました。
父は女の側に囲われ、連絡も面会も全く不可能な状態です。

後見人は父と面会し「父は現状を是認しており、財産は子供に一切残す気はないとの事」と私達に告げそれ以降は「父の意思」を盾に取り何も行動しない事を正当化するという事を続けています。
判断力のない痴呆症の老人の後見人がそれで良いのでしょうか。
またその時、「会社も、適正な経営であればある程度認めざるを得ない」と言っていたのですが、乗っ取り後の最初の決算では巨額の使途不明金が発覚し、業務上横領がほぼ間違いない内容(詳細は調査していません)だったとの事でした。

私は「父が犯罪被害に遭ったのなら即座に刑事告訴や返還要求をするべきだがどうするつもりなのか」と問い合わせましたが、ここでも後見人は「全て父の意志によるものなので刑事告訴等はしない」と言っています。
そもそも後見人は父に横領被害について報告したかどうかが不明ですし、報告したとしても父が理解できる可能性が極めて低く、何を以てして父の意思と主張しているのか分かりません(聞き取り記録などの証拠も特にないようです)。あまりにも非論理的だと思います。
また、後見人はメールなどしてもほとんど返信が無く、散々呼びかけた末の応答も、上のように乱暴で困っています。

このように、後見があまりにも杜撰なので対応を検討しています。

どのような措置が可能でしょうか?後見人の辞任要求は、合目的性があるとは言いきれませんので今の所考えていませんが、法人の詳細な調査や財産の返還要求、横領に対する刑事告訴などを行うよう、後見の方針の是正を促したいと強く思っています。

今迄多くの弁護士さんに相談してきましたが、積極的な対応をなさって下さる方がなかなかおられません。どのようなカテゴリーに精通されている弁護士さんに相談するべきなのかも分かりませんので、その点もご教示いただけると幸いです。

よろしくお願い致します。

類似のケースを先妻のお子様側あるいは後見人として担当して来ました経験から申し上げます。後見人を個人として責めてもなかなか成果は見られないと思います。後見人も当初やる気を見せていたという事ですから、利害調整に悩んでいるのだろうと思います。後見人と相対なさる時には優しく接して再度味方になってくれる様にご努力いただいた方が得策です。
親族であれば、後見人が家庭裁判所に提出した報告書類は閲覧申請可能です(裁判所の許可が必要)。閲覧謄写申請されれば、お父様の病状や会社の実情などある程度詳しく分かる可能性があります。最後は、後見人の解任請求です。あなたの解任請求に正当性がなければ(後見人がしっかり仕事をしていれば)却下されますが(私も解任請求されましたが却下頂きました)。
以上ご参考になさってください。
よろしくお願いいたします。