養育費・婚姻費用の支払い拒否による問題で、強制執行が困難な状況です。解決策はあるのでしょうか?

私は未成年の子供と二人のシングルマザーです。調停離婚をし別途養育費・婚姻費用の調停を申し立て決まらずに審判に移行になり、そこで養育費と婚姻費用が決定しましたが支払われたのは1度のみで全く支払われません。相手に電話やメール、書面で連絡をしても無視され裁判所から履行勧告を何度か出してもらいましたがそれも無視されている状況です。勤務先と預金口座が分かっていたので強制執行をしましたが勤務先は既にやめており預金口座には端金しか入っていませんでした。預金口座の差し押さえは2度していますが2度とも端金です。直接回収にも行きましたが家から出てこずで回収不可でした。相手は実家に住んでおり衣食住には困っていない状況です。このような場合はもうなすすべなしでしょうか。

弁護士を立てれば、弁護士会照会により、メガバンクとゆうちょ銀行に関しては銀行口座が他にないか調査することが可能です。

また、本人に対して財産開示手続や情報取得手続きを申し立てることでその他の財産や、勤務先の調査も行える可能性もあるでしょう。

養育費・婚姻費用に係る請求権を有する債権者は、保護される必要性が高いため、他の債権と異なる財産の調査方法を利用することが認められています。
 相手がどこかの会社等に新たに勤務していそうな場合、第三者からの情報取得手続を利用し、勤務先情報の入手を試みてみる方法が考えられます。
 → 市区町村や日本年金機構など厚生年金を扱う団体から、給与(勤務先)に関する情報を取得できる場合があります。

 ご自身では対応が難しい場合には、お住まいの地域等の弁護士に直接相談してみて下さい。

【参考】第三者からの情報取得手続を利用する方へ(裁判所サイト)
https://www.courts.go.jp/tokyo/saiban/minzi_section21/dai3shajyouhoushutoku/index.html