監護権審判 兄弟不分離

2人兄弟の場合の、監護権審判 兄弟不分離について
2人が幼いほど、重要視されやすい傾向ですか?
2人の年齢が高いほど、重要視されやすい傾向ですか?

2人の年齢差は2歳差とします。

実際のケースにもよりますが、年齢が高くなるにつれ、子どもの意思がいっときの感情ではなくしっかりと判断した上での意見として出やすくなるため、子どもの意思が尊重されやすくなってくるでしょう。

年齢が低いうちは原則として兄弟で別々の監護権者を指定するという結論はあまり取られません。

兄弟不分離の考えは一つの考えではありますが、絶対的な要素ではなく、兄弟姉妹の関係性、それぞれのお子さんの年齢や意向、別居後の生活状況や交流状況等から個別具体的に判断されているというのが裁判実務の実情かと思います(お子さんの年齢•発達に応じ、お子さんの意向が尊重され易くなる面はあろうかと思いますが、裁判例の中には、必ずしも将来のことまで見越した上での意向とは言えない等と慎重に子の意向を判断しようとするものも見られます)。裁判例でも、原審と抗告審とで結論が別れているケースもあります。
 必ずしも一般論が妥当しないケースもありますので、各ケースに応じたご相談をなさるのが望ましいように思います。一度、お住まいの地域の弁護士に直接相談なさってみてもよろしいかと思います。