遠距離恋愛の恋人から一方的な別れ話、モラハラ・転勤の慰謝料と宿泊費のキャンセル料について

お世話になります。
遠距離恋愛の恋人と将来を見据え、話し合った上で移住を伴う転職を予定しております。
しかし、先日彼女から一方的に別れ話をされ、音信も取れないような状況にされました。来週には会う約束がありホテルや航空券など予約をキャンセルしなければいけないこととなりましたが、キャンセルに伴いキャンセル費用が発生します。
また、彼女は元彼との比較や暴言など日々モラハラに該当するような行為をしてきておりました。

婚約の有無といたしましては、以前はお互いに婚約していると話していたのですが、喧嘩が起こった際にただの口約束だと言われました。しかし、婚約の定義として調べているといくつか該当するものがありましたので以下に記載いたします。
・籍を入れる日にちについて話していた
・結婚を見据えた同棲を開始する予定で、内見の予定があった
・相手方親御様にも了承を得ていた(婚約はしてないと後日こちらも言われました)
・結婚を前提に恋人の住む地方へ移り住むことを両者で話し合い、決定した

以上となります。こちらでは婚約に該当しないでしょうか。また、婚約に該当しない場合でもモラハラ(デートDV)による慰謝料請求が可能、不可能書いてあることがバラバラでしたので、現実的かを交えご教示いただけますと幸いです。
また、前述のことで、慰謝料請求やキャンセル料の請求などは可能なのでしょうか。不可能な場合、私が一方的に負担や苦しい思いをしなければいけないのでしょうか。ご教示いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

結婚に向けた準備の中でそのような事態になってしまい、大変辛い思いをされていることと思います。以下、回答いたします。

1 婚約について
まず、口約束だからといって婚約が成立しないかというと、そんなことはありません。
法的にみて婚約があったか否かは、様々な事情の積み重ねにより判断されます。
・交際期間の長短
・婚約、結婚についてのやりとり
・両親への顔合わせ
・結婚後の新居の準備
・結納
・婚約指輪、結婚指輪の購入の有無
・入籍や結婚式の日取りの決定 など

特に、質問者様の場合においては、移住を伴う転職も予定されているということでした。現在のお勤め先へ退職の話をしていたり、転職先への就職活動をしたりしていませんか?
あるいは、新居を内見予定とのことでしたので、新しい職場は既に決まっておられるのでしょうか。
また、お相手との間で、新居についてあれこれ資料を取り寄せたり、この物件がよさそうとか間取り・家賃はこれくらいにしようとか、そういったやりとりの記録は残っていませんか?
婚約の成立が認められるかは、上記のような事情を掘り下げつつ、検討していくことになろうかと思います。

2 モラハラについて
モラハラという言葉は色々な意味で使われるので一概にはいえませんが、例えば度を超える暴言や嫌がらせなどがあった場合は、これを理由に不法行為に基づく損害賠償請求をすることが考えられます。
この見通しについても、質問者様とお相手との間にどのような出来事があったのか、それは違法な行為といえるのか、立証は可能なのかといった観点から詳しく事情をお伺いする必要があるかと思います。

3 相手方への請求について
訴訟外で任意の交渉により支払いを求める、訴訟で支払いを求める等の方法が考えられます。相手方は婚約の成立を争うことが予想されることもあり、弁護士にご相談いただくのがよろしいかと思います。

以上、ご参考になりましたら幸いです。

佐藤先生

お返事が遅くなりました。申し訳ありません。
1.についてですが、交際期間は1年ほどです。また、相手方親御様にはいずれ結婚する予定であることをお話しし、承諾いただいておりました。しかし、こちらに関しては、親御様が彼女と口裏を合わせ、婚約ではない、ただの口約束であると言われました。
転職先は確定しており、それに伴い結婚の前に同棲をするための新居探しはしております。新居に関しましては、LINEのやり取りや不動産会社へのお問い合わせなどが残っております。

2.については死ねばいいのにや、黙れなどの暴言、自分は自由に出かけるが私は人と出かけるのを制限されるなどが当てはまります。詳細がないとなんともいえないかと思いますが、前述のようなことはモラハラ行為に該当しないでしょうか。

3.に関しまして、承知いたしました。前述のことについてご教示いただけましたら幸いです。また、相談は法テラスを利用しての相談でも大丈夫なのでしょうか。合わせてご教授いただけますと助かります。

1 婚約について
転職先の確定、LINEのやりとり、不動産会社の問い合わせは、婚約の存在を基礎付ける証拠になろうかと思います。
特に、転職先や不動産会社に、転職・転居の理由として「婚約・結婚」といった事情を伝えていたりすると、有力な証拠となるでしょう。

相手方と出会ってから現在に至るまでの出来事を、時系列順で詳細に洗い出していくことが、事件の見通しをたてるポイントになります。
ご自身で、可能な限りいろいろな出来事を洗い出し、これをもとに弁護士と相談し、弁護士と共に個々の事情を掘り下げていくのがよろしいかと思います。
表計算ソフトなどを用いて整理すると、事実関係がよくわかりますし、質問者様のお気持ちを整理するのにも役立つことと思います。

(例)
〇年〇月〇日 相手方と婚活アプリで知り合う。 証拠:アプリのチャット履歴、LINEのトーク履歴
〇年〇月〇日 相手方と交際開始。以後、結婚を見据えた交際が続く。 証拠:LINEのトーク履歴
〇年〇月〇日 相手方と結婚の話をする。転職先、新居について資料を取り寄せる。 証拠:LINEのトーク履歴、転職サイトの登録情報、不動産業者への問い合わせ履歴
〇年〇月〇日 相手方実家を訪問。結婚を見据えた交際を報告。  証拠:交通系ICカード履歴、航空券、LINEのトーク履歴
……

2 モラハラについて
暴言や束縛は一般的に言うモラハラに該当するかと思います。ただ、それが法的に見て違法といえるか、わかりやすく言うと慰謝料をとれるかという話は、やはり詳しい事情をお伺いする必要があります。1つ1つの行為だけ見るとそこまでではなくても、日々様々なひどい態度が積み重なれば、話が違ってくる場合もあるかと思います。また、個々の行為の存在を立証できるかという観点からも、吟味していく必要があります。

3 法テラスについて
民事法律扶助業務の利用をご検討中なのですね。民事法律扶助業務とは、経済的に余裕のない方などが法的トラブルにあったときに、無料で法律相談を行い(「法律相談援助」)、必要な場合、弁護士費用等の立替えを行う業務です。資力要件など、ご利用において一定の要件をみたす必要がございます。法律相談の際に、質問者様の資力等もお伺いしつつ、制度の利用可否についてご説明することになります。

佐藤先生

再びご回答いただきまして、誠にありがとうございます。
1について、わかりやすいご記載をしていただいたこと、感謝申し上げます。現状なんとも言えない中で少しでもことが良い方向へ進むのではないかというお言葉を受け、少し心が休まりました。

また、2に関して詳細をご教示いただき誠にありがとうございます。私の勉強不足でモラハラ=慰謝料請求対象という認識を改めることができました。この件に関しては、行動を起こす際、相談に応じてとのこと承知いたしました。私としては日々恐縮する日々でございましたため、行動を起こす際には、証拠の提示を少しでもできるようにいたします。

3につきまして、現状要件を満たしているようでしたので、利用させていただこうと考えておりました。法テラスについて、詳しくご記載いただいた内容をもとに、一度利用の可否を含め問い合わせてみようと思います。

詳しくご教示いただきましたこと、重ねてお礼申し上げます。
詳細について相談したいところではありますが、これ以上の詳細は相談対象外となってしまうかと思いますので、ベストアンサーをお贈りして回答受付終了とさせていただきます。
前述で法テラスの利用を考えていると記載いたしましたが、佐藤先生に再びご相談するご縁がございましたら、その際には何卒よろしくお願い申し上げます。

この度は、本当にありがとうございました。