連絡・接触禁止条項違反の請求

「連絡・接触しないことを約束する」文言が入った合意書を作成し、不貞相手と示談としました。
不貞相手から配偶者に連絡が来ていることが確認できたので、慰謝料請求をしたいのですが可能でしょうか?
不貞相手も名前を明言することを避けているようですが、会話の内容に何をプレゼントした等当人たちしか分からない事柄が書かれており、私も不貞相手であることが分かった次第になります。

ポイントを回答します。

・当初の合意書の内容
 相手方が不貞の事実を認めた旨の記載(そうとれるとかではなく明確なもの)はありますか?
 合意書には相手方を特定する事項(名前・住所等)は含まれていますか?

・慰謝料請求の可否について

 合意書に問題がなかったと仮定して以下述べます。
 合意書後に、不貞行為を継続していた場合は、それを増額事由として慰謝料請求ができると思います。
 合意書後に、不貞行為ではなく、連絡をとりあっていただけの場合は悩ましいです。匂わせる内容があったとのことですが、法的に厳密に詰めて考えるとこの部分の弱さがネックになりますし、また、損害額を考えた場合にも相当少額になってしまうかと思います。

 もっとも、交渉ベースであれば、相談者の方も納得できるような解決ができる可能性はあります。以前弁護士が関与していないのであれば、今回は弁護士の助力を得た方がよいと思います。