弁護士会照会の流れと費用について

弁護士会照会について、以下のような場合は2件分の費用がかかりますか。

慰謝料を請求したい相手の住所や連絡先を知りたいのですが、LINEやその他のSNSアカウントしか分かりません。
相手の元勤務先や引越し前の住所は分かります。

こういった場合、
①元勤務先に電話番号を照会
②回答があった電話番号から住所を紹介
といったように2件分の費用がかかってしまうのかなと思ったのですが、どのような流れになるのでしょうか。

23条照会は紹介先単位で1件ずつカウントされますから、
表記の件では2件分で申立てを受け付ける弁護士会では、カウントされますね。

しかしながら、そもそも弁護士は、23条照会単体でのご依頼は受けることができませんので、依頼する事件との関係で、23条照会をどのように取り扱うのかは、依頼する弁護士の費用体系によると思います。弁護士会に支払う実費だけなのか、それとも調査依頼という形で上記申立件数と連動せず、一定の調査手数料その弁護士が定めたサービス料金を支払うのかは、弁護士ごとに異なると言ってよいのではないかと思います。

ちなみに御指摘の事案ですと、まずは、旧住所に住民票の除票が残っていないかを職務上請求で確認し、残っていたらそこから転居先に職務上請求をかけて最新の住所を辿れないかを検討すればよいかと思います。

弁護士会照会は相手毎に一件ずつカウントされますので、その場合は2件分かかるでしょう。

ただ、弁護士は調査のみを受任することは出来ないため、弁護士会照会をきぼうする場合は、一連の対応全てを弁護士に委任する必要があります。

また、元勤務先への弁護士会照会は、照会が必要な理由によっては、照会をかけることが不適切と判断される可能性もあるため、注意が必要です。

なお、ご相談のケースでは、前の住所がわかっているのであれば、その住所の住民票を調査すれば現在の住所がわかる可能性が高いかと思われます。

前の住所から追うことができるのですね。

西谷先生、泉先生詳細な回答ありがとうございました。