判決後の支払いについて

幼子2人、婚姻期間10年未満で、夫の不貞相手が夫の子を妊娠出産し、耐えられず夫の不貞が原因で離婚をしました。

不貞相手のみに総額600万の不貞慰謝料請求をし、この度、総額280万ほどの判決になりました。
①280万は相場に比べて高いですか?低いですか?妥当ですか?

相手は公共施設に住み、生活保護は受けてないが、現在無職で児童養育費などの手当てに頼って生活をしているそうで、以前から100万なら払えるが、それ以上は月々数万円の分割払いでないと払えない。と言っていました。
②もし、満額払ってこない場合、預貯金の差押えは出来ると聞いていますが、口座は調べて直ぐに分かるものですか?
また、口座にある金額は全て差し押さえられるのでしょうか?
③NISA、金銭信託、株とか運用していた場合も調べられますか?それも差し押えできますか?

④それとも、家にある財産を差し押さえしてもらったほうが負担が少ないですか?

元夫に対して離婚慰謝料をあらためて請求したいとも思っています。
不貞慰謝料280万は不服なので、600万-280万=320万+未払い分の慰謝料請求をしたいとも思っています。
元夫は所得500万位自営です。
⑤不貞慰謝料と離婚慰謝料、別々に請求して両方もらえる場合はあるのでしょうか?

元夫と不貞相手は別々に暮らしていますが、今もつながっています。
離婚前も裁判中も元夫は不貞相手をかばっていました。
悔しい思いが中々取れません。

沢山質問してしまいました。
どうかご教授をお願いいたします。

ご質問ありがとうございます。

1 ①について
  元夫の不貞行為が原因で離婚した場合に、不貞相手に対する慰謝料支払いを求めた場合、
  慰謝料額は、通常、150万円から200万円ほどになります。
  280万円は、相場よりも高いですが、それは、相手が妊娠出産したことを考慮したものと思われます。

2 ②、③について
  強制執行の一種として、強制執行の前に、相手の財産があるか否かを調べるための制度として、
  第三者からの情報取得制度があります。
  その制度を利用すれば、預貯金や投資関係の情報が得られる可能性があります。

3 ④について
  どのような財産が家にあるかによりますが、例えば、自動車があれば強制執行を検討し得ます。
  その他の、例えば、テレビ等の家電家具を想定されている場合は、
  預貯金等の差押えを目指した方が、回収できる可能性は高いと思われます。

4 ⑤について
  不貞行為以外にどのような事情があったかによりますが、
  確かに、不貞慰謝料と離婚慰謝料は別の物ではあります。
  ただ、密接な関連はありますので、離婚慰謝料としてどの程度認められるかはわかりかねます。
  なお、相手女性からの慰謝料支払いがない場合は、元夫に対しても不貞行為に基づく慰謝料が認められる可能性もあります。

 ご質問についての回答は以上のとおりです。
 その他のアドバイスとしては、相手の財産が不明である場合は、
 100万円支払って、その余は分割払いという相手の提案に基づいて、話を進めることも、
 慰謝料の確実な回収という点からは、検討されてもいいとは思います。

 ご参考にしていただければ幸いです。