一度承諾した動画の内容について、アップロード後に、承諾した覚えはない、不快で訴えるという兄

YouTubeを本名でやっております。最近「離れた方が良いネガティブな人」というような内容で、動画を投稿しました。
動画の撮影前に、そのうちの一人の例として、兄が昔(35年ほど前)に水泳の先生からかなり精神的&肉体的ダメージ受けた話を聞いていましたので、その話をしてもいいかどうか相談しました。兄は確かに先生から酷い目にあったからと快く承諾してくれました。口約束です。もちろん水泳教室の場所や先生についての特定できるような個人情報(名前や性別や写真)は一切載せておりません。動画の内容は、例をあげながら、難しい人間関係の対処法や、理想の人間関係について話し合うものです。

しかしそれから2ヶ月後、動画がアップロード後に動画を見た兄が、動画をすぐに消せと言ってきました。動画内で「私の兄」と言ったことで自分のことだとバレるのを恐れているのと、水泳の先生のことを動画にする承諾をした覚えはないと言ってきました。
グループでやっているチャンネルなので、撮影前にまず兄の承諾を得ること、そして承諾が得られたことは仕事仲間にもちろん話しており、その後の動画の撮影でした。

兄は不快で、傷ついた。動画を消さなければ訴える、さらにはその動画「不快で事実ではないことを伝えている動画で残念」というような内容でコメントしています。

事前に慎重に準備を進めたつもりでしたので、まさか承諾をもらった身内から訴えるとまで言われるとは寝耳に水の状態です。

兄の怒りが収まらないのと、承諾した覚えはないの一点張りなので、話し合いをしようと提案したものの拒否されています。動画は削除するしかないのでしょうか。

動画は削除するしかないのでしょうか。

→その動画を拝見していないので何とも言えませんが、承諾の話はおくとしても、客観的にみてその動画を見た人が動画の登場人物がお兄様であると認識できないといえる場合もあり、その場合であれば、お兄様に権利侵害が認められず、お兄様の相談者様に対する請求がそもそも認められない可能性はあるでしょう。ただ、訴訟をするかどうかはお兄様の自由ですから、どうしてもお兄様からの訴訟を回避したいのであれば、削除してあげることも選択肢ではあるでしょう。

動画の情報から兄の個人情報が特定できるものであれば、権利侵害となり得るでしょう。ただ、そうでない場合は権利侵害性が認められないため、削除を求めることはできないでしょう。

もっとも、本名でされているチャンネルということであれば、場合によっては兄というのがどこの誰のことなのかが分かってしまう可能性はあるため.特定性が認められる余地はあるかと思われます。