"同棲解消に伴う慰謝料請求・奨学金返済・財産分与の可能性と処理方法について"

相談者(私)の情報:28歳 男性 会社勤務
相手の情報:29歳 女性 会社勤務
交際期間:6年(同棲期間4年) 家計は給料を一定量入れてお小遣い制
婚約状況:当初は1年同棲で結婚を検討していた。結婚が延期された理由として、お互い両親とそこまで友好的ではなく挨拶が億劫になっていた。私の心身に支障があり1年程休職していた。直近1年では結婚を視野に入れてお互いの両親に挨拶をしている。
現在の状況:相手側が将来的な不安(結婚や相性)を理由に同棲を解消したいとの申し出←これに対して改善策があれば提示するように促している。
その他状況:相談者側の奨学金の返済を同棲期間中は共同で行っている。給料及び賞与は相談者側の方が少額であるため少額側に合わせて家計に入れている(例:相談者20万、相手25万であればお互い20万を家計へ、5万円は相手側へ)DVやモラハラ、相手側との金銭トラブルはありません。

相談内容
①一方的な同棲解消に伴う慰謝料請求は可能であるか。可能である場合の相場
②奨学金を共同で返済していた場合、相手側は返済分を請求できるか。
③財産分与の考え方は適用されるか。適用された場合、相手側に多く与えられた金額はどのように処理されるか。

以上になります。

①:
婚約が成立していると言えれば、婚約解消による慰謝料請求は可能です。事案によるところではありますが、相場としては100万円前後といったところだと思います。

②:
どのような約束に基づいていたかによります。貴方の債務を相手が肩代わり弁済している(つまり贈与ではない)という認識が共有されていて、かつ、その証拠等があれば、相手の弁済分について請求される可能性は残るものと考えられます。

③:
婚約解消に関しては、財産分与は認められません。