1. モラ夫による悪意の遺棄についての相談2. 離婚調停における養育費と解決金の主張についての相談

モラハラ夫が一方的に家を出て行ってしまいました。
もう6ヶ月経ちました。
その間婚姻費用の支払いはなんとかある状態ですが、ずっと離婚しろと言われています。
そして離婚調停を起こされました。
私としては未成年の子供が3人いますので、生活の為ずっと夫の浪費癖や暴言暴力などに耐えてきました。
夫から離婚と言われる筋合いはありません。
夫の奴隷はやめようと、私が意識を変えた途端この有り様です。

①この場合夫は悪意の遺棄になりませんか?出て行ってから家事も育児も一切協力なしです。

②次の調停では離婚に応じる代わりに養育費を算定表より2万程上乗せして欲しい事、解決金として100万払って欲しい事を主張するつもりです。
理由としては、裁判も辞さないと言っている様なので、それなら裁判費用でかかるであろう100万程を解決金として払ってくれれば、時間も労力もかけずにすぐ離婚に応じても良い、という事。
夫の離婚理由が弱い為、裁判しても認められないであろうという所から、別居期間5年程必要になり、その間こちらは養育費より高額な婚姻費用を請求するが、今養育費をその分上乗せしてくれたら、夫にとってランニングコスト的にも良いのでは無いか?と話そうと思っています。
こちらが始めに言った養育費の額と、慰謝料の額を譲歩する案になります。
これを話す場合、同時に譲歩して話した方が良いのか、どちらかだけをまず譲歩すると話した方が良いのか。
専門家の方はどう思われますか?

③これが私の譲歩の限界ですし、離婚を急いでいるのは夫の方なので、私ばかり譲歩してまで離婚する気にはなれないと話しても良いでしょうか。

④調停員は中立の立場と言いますが、話の内容から夫の味方の様に感じてしまい辛いのですが、私の味方になってもらう為にはどの様に話したら良いのでしょうか?
どうか弁護士さんの力をお貸し下さい。

大変なご決心を経ての現状、いろいろとストレスもおありかと思います。
ご質問について回答をさせていただきます。

①:
別居が「悪意の遺棄」に該当するか否かは、別居に至る経緯、目的、別居に同意していない配偶者側の生活状況、別居期間等を総合考慮し、別居に関する正当理由があるか否かによって判断されます。
お伺いしている事情からすると、「悪意の遺棄」に該当する余地はあるかと思います。(なお、法定離婚事由である「悪意の遺棄」に該当することについては、遺棄された側が離婚を積極的に望む場合の主張立証の対象です。)

②:
悩ましいところでいろいろと見解は分かれ得るところだと思いますが、調停において、解決金というのは調整弁的な役割を担いますし、元々は慰謝料というニュアンスだと推察されるところ、調停委員は慰謝料が発生するか否かなど難しい法的評価を伴う問題について白黒つけることに積極的ではない傾向があります。ですので、こちらは後にしてよいのではないかと思います。養育費の点を中心に議論する過程で、もしかすると調停委員経由で「そうであれば、慰謝料・解決金についても譲歩してほしい。」と言ってくる可能性もあるように思います。

③:
よいと思います。

④:
なかなか難しいご質問ですが、調停委員≒相手方とは思わずに、調停委員のお話にも耳を傾けてリスペクトをしながら冷静にお話になると、調停委員との信頼関係も形成しやすいと思います。そのためには実務的な知識が役立つので、やはり弁護士のサポートは重要だと思います。

以上、取り急ぎのご回答となりますが、一度、弁護士に直接相談なされた方がよいように思います。