相続した医療保険の虚偽申請受理についての保険会社の責任と手続きのやり直しを求めたい
親が亡くなり、私が相続をしました。
相続をした中に生命保険の医療保険がありましたが、親の兄弟に保険会社に虚偽申請をされて、虚偽申請の書類を受理し掛け金の戻し金を支払っていました。
この事を知ったのは、今、その親戚に調停をたてられているのですが、提出された書類に私が相続した医療保険番号の明細があり、生命保険会社に問い合わせをして掛け金の払い戻し金だと分かりました。
その親戚は、同じ会社の死亡保険の受取人に指定されていたので、調査を怠り「両親は他界、子供は居ない、兄弟の私が相続人」という虚偽をうのみにして支払ってしまったようです。
生命保険の人は、間違えて支払った事は認めましたが、私が「相手から取り戻して、私に支払いをして欲しい」と言っても、「お金は当人同士でどうにかしてください。」と言いきり手続きのやり直しをしてくれません。
私が「書類に虚偽があったから、このような事が起きた。」という内容の事を言っても、「申請書類には不備はなかった。」と言い切り自社の不手際を認めません。
保険会社と代理店の説明では、親戚は代理店に連絡をして、代理店が保険会社に申請依頼をしているので、保険会社は「代理店が申請をした」代理店は「申請書類を依頼しただけ」と擦り合いをしている状況です。
生命保険に、それっぽい言い訳の説明を受けましたが、身元調査を怠った事が原因と思うので、謝罪をしない、手続きのやり直しを拒否をする事はおかしいと思います。
また、この親戚は違う保険会社にも未遂で終わりましたが「親には子供がいない」といい申請書類を受け取っています。
申請は出来なったようですが、死亡保障がある保険金を受け取ろうとしていました。
騙し取られたと分かっていても、法律と生命保険会社の保身が邪魔をして私の立場では何も出来きません。
保険金を騙し取った親戚は保険会社を騙したから訴える事が出来るのは保険会社と学びましたが、その保険会社は自分の不手際をなかった事にしたいらしいのか、何もしようとしません。
保険会社が身元調査を怠ったこと、ミスが原因で間違えた振込をしたことは大した問題ではないのでしょうか?
私は、今回は少額ですが虚偽申請書類を受理し支払った事は保険会社としての信用に関わる大問題と思っています。
保険金を騙し取った親戚、保険会社、代理店のどこからも謝罪は一言もありません。
何も悪い事をしていない、私だけが理不尽な仕打ちで苦しんでいる状況です。
最初は、親戚を刑事告訴するつもりで証拠集めのために保険会社に連絡をしていましたが出来ない事が分かり、保険会社からの謝罪と手続きのやり直しを求める話し合いをするのでアドバイスを下さい。
①保険会社が身元調査をしなかった事はどのような問題にあたるのか。
②誤った手続きを認め、手続きのやり直しをしてもらう事は出来ないのか。
③これまでの私に対しての発言や対応に信用が求められる生命保険会社として問題はないのか。
④書類には不備はないと言い切り、対応を何もしない事は問題ではないのか。
②について無権利者(相続人ではない者)による解約は無効であるため、保険会社に解約返戻金支払請求をすることが可能です。
ただし、保険会社が拒否する以上は裁判するしかありません。
裁判を起こしたら、保険会社からは「準占有者への弁済」という主張が出てくることが予想されます。これは、簡単にいえば、解約申請者が権利者であると勘違いしても仕方がない状況だった場合に保険会社を保護する民法上の制度です。
この主張との関係で①が効いてきます。勘違いしたことに調査不足などの過失(落ち度)があれば保護しないという仕組みです。
③④は、お気持ちはお察ししますが言っても仕方がありません。現場の人間は残念ながら責任を取る意識がないのです。
親戚の刑事告訴は、おそらく詐欺罪でおこなうことになるでしょうが、こちらはかなりハードルが高いでしょう。直接詐欺をされた者(保険会社)と被害者(あなた)が異なるからです。
親戚には民事上の請求で「不当利得返還請求」も可能かと思いますので、保険会社への対応と併せてご検討されるとよいでしょう。