副業禁止の会社で、副業を始めるリスクについて、教えてください

副業禁止の会社で、副業を始めるリスクについて、教えてください。

零細企業に勤めています。
職場も慣れており、このまま続けたいと思っているものの、給料が上がる見込みがありません。

そこで副業でも始めて稼いでみようかと考えており、以下の質問をさせてください。

【副業禁止なのかどうか?】
就業規則を確認したところ、以下のように記載されていました。
これは「副業禁止」と捉えるべきなのでしょうか?
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●服務規律
(遵守事項)
従業員は、次の事項を守らなければならない。
① 勤務中は職務に専念し、みだりに勤務の場所を離れないこと
② 許可なく職務以外の目的で会社の施設、物品等を使用しないこと
③ 職務に関連して自己の利益を図り、又は他より不当に金品を借用し、若しくは贈与を受けるなど不正な行為を行わないこと
④ 会社の名誉又は信用を傷つける行為をしないこと
⑤ 会社、取引先等の機密を漏らさないこと
⑥ 許可無く他の会社等の業務に従事しないこと
⑦ その他酒気をおびて就業するなど従業員としてふさわしくない行為をしないこと
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「⑥ 許可無く他の会社等の業務に従事しないこと」の部分だけを見ると、副業禁止なのかな?と思います。
※他の社員は副業している様子はなく、私も聞いてもいません。

【個人事業主ならOK?】
「他の会社等」を確認すると、個人事業主で稼ぐ分には問題ないのかな?と考えています。
その認識でOKですか?

【私が考えている副業内容】
PC1台で稼げる副業を考えています。
※動画編集・Web制作・ブログなど

仮に見つかったとしても、私の本業とは関係ない分野ですし、許してもらいやすいかな?と考えました。
水商売・ネットワークビジネス系だと、バレた際に「会社の名誉又は信用を傷つける行為」にあたるかな?と考えました。

【副業がバレた時】
以上の内容から、もし私が「副業している!」とバレた時に、即クビ(懲戒解雇?)になる可能性はありますか?
また懲戒解雇をされそうになった場合、弁護士さんなどに相談して、法的に戦う術はあるのでしょうか?

【会社に相談する】
「副業は法律で禁止されていない」「昨今は副業容認の世の中」と知りました。
そんな状況なので、いっそのこと本業に「副業したいのです」と相談するのもアリかなと考えています。
もちろん本業の仕事は一生懸命やる前提です。
就業規則の「⑥ 許可無く〜」のところを、逆に「許可を得る」と考えました。
これは考え方としてアリですか?

【日本国憲法第22条と、就業規則どっちが重要?】
日本国憲法第22条と、就業規則どっちを重要視するべきなのでしょうか?
副業に関して調べるほど「憲法はOK」「会社はNG」と書かれていて、私たちはどちらを優先すれば良いのか分からなくなってきました。
また「副業禁止」の会社に勤めている私は、就業した時点で就業規則を許可した(つまり副業禁止を容認した)とみなされるのでしょうか?

以上です。

ご回答よろしくお願いします。

服務規律を拝見すると、副業については、原則禁止、例外許可というルールになっているように見受けられます。なお、個人事業であっても副業には該当し得ます。

お伺いしているご事情等からしますと、副業を始めるのあれば、会社の許可を得てからなさるのが無難かと思います。もっとも、仮に、許可を得ずに副業を開始したとしても、それだけで当然のように、懲戒解雇という最も重大な懲戒処分が許容されるというわけではありません。懲戒処分には、その他に譴責・減給・出勤停止・降格などありますが、仮に懲戒処分がなされるとしても、どのような処分が相当かについては具体的事案によって区々です。一般論としては、本業に明らかに支障をきたすかどうか、副業が本業との競合関係かどうか、本業の信用を失墜させる可能性があるかどうかなどが考慮要素となります。これらの要素が使用者にとって負の方向を向いている程度等によって、相当とされる懲戒処分の内容・軽重が左右されることとなります。