親が作った子ども名義の口座における所有権の問題

親が作った子ども名義の口座について

【前提状況】
相談者(=子ども)は20代前半
相談者が生まれた際に親が相談者名義の口座を作りお金を積み立てていました。

相談者が大学入学時に通帳と印鑑を相談者に渡し、管理を任せると言う話をしております。

【現在の状況】
相談者が大学を卒業し、社会人として生活していますが、親が相談者に管理を任せた相談者名義の口座にあるお金を返せと迫ってきています。

この場合、相談者名義の口座及びその中にあるお金の所有権は誰にあるのでしょうか…?

お答えいたします。親が子どもの名義で預金口座を作り,子どもが大学進学時に当該預金を管理させることを前提として親が預金口座に入金していた場合には,当該預金口座内の預金は,親から子どもに贈与されたものと考えられます。従って,預金口座は子どもの所有に属すると考えるべきでしょう。