インターネット対戦ゲーム上での殺害予告についての相談

夏休みっぽい幼稚な相談なのですが、お知恵を拝借させていただけると助かります

【何についての質問】
インターネット対戦ゲーム上での殺害予告についての相談です。
【登場人物整理】
自分、対戦相手2人
【いつ・何処で】
 2023/08/08
【何をされた・何をした】
対戦ゲーム上で執拗に悪口を2人がかりで言われたので、
フレンドチャット「殺してやるから待ってろ」「見つけた、住所探し出して殺してやる」などの暴言を送りました。
冷静になり反省しております。これは殺害予告になるでしょうか?

【何をしたい】
刑事告訴・民事賠償などの対象になる可能性など教えていただければと思います。

インターネット対戦ゲーム上のやりとりの中でエキサイトして言ってしまったものと思われるため、本当に殺意まであったとは思われませんが、発言がチャットとして明確に残っているようであれば、刑法の脅迫罪に該当する可能性があります。

ゲーム上の発言のため、相手が真に受けなければ、わざわざ刑事告訴や被害届の提出までしないでしょうし、警察も立件までしないかもしれません。民事の損害賠償請求も費用対効果の観点から相手がしてこない可能性もあるでしょう。

ただし、脅迫罪に該当する可能性のある発言ではあるため、警察から連絡が来たり、損害賠償を求める連絡等が来たりする可能性もゼロではないため、そのような場合には、お住まいの地域の弁護士に直接相談なさって下さい。

【参考】刑法
(脅迫)
第二百二十二条 生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者は、二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
2 親族の生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者も、前項と同様とする。

お返事ありがとうございます。気をつけるように致します。
実際に今回のようなゲーム上の発言で、捕まったりしたような判例などはあるのでしょうか?
裁判は詳しくないのですが、このような場合に公に裁判にならずに終わったり捕まったりしてる人たちが居るのでしょうか?
すみません身から出た錆ですが不安になってしまい…

また、オンラインゲーム上での出来事ですので、
オンラインゲーム上に登録してある私のアカウントにはメールアドレスと生年月日のみで住所や電話番号などの個人情報がなく、接続したIPアドレス等の情報のみで私の住所などは情報者発信請求をしてもわからないと思うのですが、
そのような場合でも訴えられる可能性はあるのでしょうか?

ああ認識違いでした。ゲーム会社に情報開示請求→アクセスプロバイダへ開示請求の流れで特定可能ですね。
発信者情報開示請求は、原則コンテンツプロバイダへの請求とアクセスプロバイダへの請求の2段階の請求が必要になるため、削除請求と比して長期間となります。

判例を見るとお互い匿名の場合の時がないのですが、今回のような場合はあるのでしょうか?
またネットゲームの情報開示請求については
https://www.authense.jp/defamation/faq_category/disclose-request/
にあるように、民事の方では30万~の費用がかかる為、費用対効果が少ないということですか?仮に今回自分が負けた場合は相手の裁判費用も負担するのでしょうか?

警察に被害届を出された場合は警察が情報開示請求をして、自分の住所や電話番号を特定して連絡が来るといった事があるのでしょうか?

引用
ネットゲーム上でハンドルネームで誹謗中傷された場合でも、投稿者を特定することはできますか?
可能性が全くないというわけではないという意味で特定することは可能です。
ご質問の内容は、インターネット上の人格の社会的評価が毀損された場合に名誉棄損が成立するか否かという問題として整理されますが、学説上肯定説、否定説がいずれも存在し、さらにいえば、否定する裁判例も存在します。
もっとも、近時、ハンドルネームであってもインターネット上で社会活動といい得る活動を一定期間継続していればインターネット外での社会活動にそのハンドルネームを用いていなくても名誉棄損が成立する可能性を示唆する裁判例がでてきています。
なお、ハンドルネームを使用していわゆるオフ会等に参加していた等の事情がある場合には名誉棄損が成立する可能性が高まります。
​いずれにしてもネットゲーム上でハンドルネームで誹謗中傷された場合に投稿者を特定することができるかどうかは、事案の概要等により流動的であるという点については事前に認識しておく必要があるでしょう。

警察には捜査関係事項照会という制度があるのですね、例として上げられているのが相手を特定した状態での脅迫なのですが、オンラインゲームのように相手を特定出来ない状態でも成立するのでしょうか?