亡くなった母の親族と警察の対応について

昨年、自宅火災で亡くなった母は、母の実弟が所有者名義となっている家屋に住んでいました。
父と母は早くに離婚し親権を父が持ったため離れて暮らしていましたが、母と私は直前まで親しく交流していました。
その実弟から、『警察の捜査でお母さん自身の放火と断定された。刑事罰に当たるが、温情で取り下げる事も出来ると言われたので取り下げてやった。』と言って、家屋解体費や葬儀代(この2つは、実は母自身が加入していた保険金で賄われていたことが判明しています)、さらには母の預貯金の分割を要求してきました。
捜査に当たった警察は、捜査結果も、母の書類一式(通帳や保険証券など含む)の返却なども全てこの実弟を窓口とし、実子である私には何も教えて頂けませんでした。

【1】母は亡くなっているので書類送検→不起訴となるはずなのに、刑事罰になり、しかもそれを親族だからと言って取り下げることなど出来るのでしょうか。
 ( 仮に放火罪だったとしても親告罪ではないはず ですし、検察庁に問い合わせたところ、警察官にはその権限は一切ないとのことでした。)

【2】捜査結果の通知や、貴重品を含む遺品や書類一式の返却を、法定相続人である私ではなく実弟にするのは
法的に正しいのでしょうか。

【3】この実弟は、私に保険金の受取りを隠したいがために、10か月間もの間、保険会社にわたしの存在や連絡先は知らないと言い張っていました。このことは法的には何か訴えることは可能でしょうか。罪名もあれば教えて下さい。

以上、何卒よろしくお願いいたします。

つい先ほど警察から、『署まで来れるなら捜査結果などある程度は伝える。ただし、ターコイズさん(わたし)に伝えても良いかどうか、火災の被害者である実弟の許可を取る必要がある。』と言ってきました。
なぜ、実子に捜査結果を伝えることに、法定相続人ではない実弟の許可が要るのでしょうか。 
警察側のこの対応は正規の手順なのかも、併せてご教示頂きますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

1→加害者が死去した場合は、被告人の生存という裁判の条件にかけるので不起訴となるのは仰るとおりです。お母様の弟さんの発言には虚偽があると考えます。

2→捜査結果については以下に述べます。遺品等の引き取りについては判明している身元引受人(相続人とイコールではありません)に渡す運用は一般的ですので違法とは言えないでしょう。

3→ 損害が保険で賄われているのにそれを隠して賠償請求してきたことについては、詐欺罪に当たる可能性がありますので警察にご相談下さい。

補足→相続の問題と警察の問題は分けて考える必要があります。
警察関係は、真相は不明ですが、お母様を加害者、弟さんが被害者とする刑事事件ですので捜査情報を加害者側家族であるターコイズさんに開示しないのは当たり前です。まずはそこをご理解ください。
なお、相続関係については、実子(ターコイズさん)がいるなら相続権は実施にありますから遺産分けの要望に応じる必要はありません。

佐山亮介先生
お忙しい中ご回答下さり誠にありがとうございます。たいへん参考になりました。
分かりやすくご教示いただいた内容をもとに、しっかりと進めて行きたいと思います。お力をお貸しいただくことになりましたら、その際は何卒よろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。