同人誌(二次創作)の価格設定について
同人誌(二次創作)の価格設定についてです。
自分が制作した同人誌の価格を決める際、価格を決める計算式の中に、
①本を製作するために削った睡眠時間
②本を作るために削った日常時間
③労力
④表紙依頼代
などを含めて、値段を算出していらっしゃる方をお見かけしました。
この考え方で値段を設定する事に、問題は無いのでしょうか?
同人活動(二次創作)は、「非営利の個人である場合に限り、ファン活動として金銭のやり取り、同人活動やグッズ販売などは認められる」というルールが、基本の1つであると思っていました。
ですが、上記の4項目を価格決定の計算式に含めると言う事は、自分が同人活動(二次創作)に費やした時間に対して金銭を要求する行為であり、同人誌が売れれば売れるほど収入が増加するシステムになっていて、「非営利」とは言えないのではないかと感じてしまいます。
法律に詳しい方にお聞きしたくて、今回、メッセージをお送りさせていただきました。よろしくお願いいたします。
著作権法についてかなり大きな勘違いをされており、このままでは危険ですので回答します。
営利・非営利の問題ではなく、著作権者の許可を得ていない二次創作は著作権法違反なのが原則です。ただし、著作権者がスルーしているなら警察も裁判所も動きません。
たしかに、営利性が強ければ著作権者が差止めを求める傾向にあるでしょうが、たとえ無料で二次創作の同人イラストを配る人がいても、それを著作権者が止めろと言えば従わないといけません。
また、高額な値段つけをしていても、それに著作権者が何も言わないのであれば、第三者の立場からは(法律上は)何も言えません。
ですので、ハッキリ言えば壮大な規模のグレーゾーンがあるわけですが、有名な作家も同人活動を経て育ってきた方も多く、目くじらを立てないのが美徳みたいなローカルルールがあるのでしょう。