# 性的暴行被害についての法的処分と会社の責任

【相談の背景】
日時:1年前
状況:職場の先輩(既婚)と二人で海外出張中
内容:職場の先輩と2人で海外出張に行きました。親しい先輩のため、到着日の夜は二人で飲みに行きました。ホテルに帰り、部屋のフロアが違ったので私が先に降りたところ、彼も降り、「抱きしめてくれたら帰る」と言われました。部屋まできたら面倒なことになると考え、一旦要求に応じました。離れようとしたところ、いきなりキスされ、服の中に手を入れられました。かなり抵抗したのですが、力の差・飲酒状態で振り切れず、次第に頭の中が真っ白になりました。何をしても止めてくれず、人が通る可能性もあるので一旦部屋の中で話しましょうと言ったら行為を止めてくれました。一旦私の部屋に入り、冷静になってもらうため彼を部屋に残し、私は洗面所で待機しました。しばらくして戻り、何度も部屋に帰ってくださいと抵抗したのですが、振り切れず犯されました。その後はつつがなく出張を終えたい(関係性を維持しなければ)という考えしかなく、出張中(1週間ほど)応じてしまいました。

その後直ぐ私が海外出向となり、考えないようにしてたのですが、些細なことで思い出すたびに動悸がし、許せない気持ちで一杯になります。
訴えることも考え、少し前にホテルへ連絡してエレベーターホールの録画がないか質問したのですが、2ヶ月過ぎると消去してしまうらしく、物質的な証拠はない状況です。

【質問1】
社内のコンプラに相談できる仕組み(スピークアップ窓口)はあるのですが、そもそもこういう出来事が起こった場合、加害者と会社側にそれぞれどのような法的な処分が考えられるのでしょうか。

【質問2】
より具体的に理解したいのは、
-加害者: 物理的証拠はないけどどういう扱いになりうるか。クビになるのか。(彼個人から賠償は求めてないが、正当な処分を受けて欲しい+周りから消えて欲しい)

【質問3】
-会社:(海外出張を命じた立場として)そもそも会社側の責任はどれくらいあるのか。賠償など発生しうるのか。精神的にキツく休職したいが、期間はどれくらい取れるのか。また、給与はその間貰えるのか。

お辛いですね。一度直接弁護士に相談された方がよい事案だと思います。

敢えて一般的な回答にとどめますが、
質問1→セクハラが起きた場合は加害者に不法行為責任追及、会社に使用者責任追及ができ、どちらに対しても損害賠償請求(慰謝料や通院費、休業せざるを得ない場合はその分の賃金相当分など)が可能です。どちらか一方が支払えば他方には請求不可です

質問2→就業規則に則って懲戒処分される可能性があります。配置転換や降格、懲戒解雇などです。

質問3→質問1と回答は重なります。賠償額はケースバイケースです。