患者が看護師に性暴力を働いた事を、覚えてないと逃げる加害者を罰する為にはどう行動するべきか。

看護師をしている妹が、夜勤で見回りの際
個室に入院していた患者から性暴力を受けました。

性暴力の内容は

いきなり妹の陰部をズボンの上から掴み
ズボンの上から指で陰部の穴に指を入れようとして
妹が「辞めてください!」と離れたら
ベッドから起き上がり妹に抱きつき
逃げようとする妹のお尻に患者の陰部を押し付け腰を振り、胸を触られるということがありました。

妹は、逃げられないように抱きついて腰を振ってくる患者を引きずる形でドアのところまで逃げて、叫んで助けを呼んだそうです。

加害患者の年齢は70代です。妹は20代前半です。

事件があった後、看護師長と一緒に警察署に行き被害届を受理してもらったそうです。

ですが、加害家族は
「認知症のせいやわ」(認知症の診断は無いしその症状も無い)
「個室で1人だったから寂しかったんでしょ」
「パーキンソン病のせい」(パーキンソン病の既往歴はあり)
等の理由をつけて謝罪など一切なく言い逃れしようとするどころか、

「確かに抱きついたのは認めるけど、それ以外は覚えてない、記憶にないわ歳やから」
と言い出しました。

警察署には事件当時着用していたナース服を提出しています。

妹は事件のショックで、何度も過呼吸を起こしたり
思い出してしまうと気分が悪くなり嘔吐して食事もままならず
とても憔悴してしまっています。

患者は今も入院しています。
事件後は全員男の4人部屋に移動させられましたが、
妹を襲った次の日に、20代前半の男の人に
「やらせてくれんか」等言ったそうです。
現在は全員おじいちゃんの4人部屋にいます。

こちら側が弁護士さんをつけたら、どんなメリットがあるでしょうか?
相手側は恐らくこれから弁護士をつけて何とか罪から逃れようとすると思います。

まず弁護士は、相手側の弁護士との交渉を一手に引き受けてくれます。損害賠償訴訟を提起することも任せることができます。
また、今後、警察や検察から妹さんにお話を聞きたいという連絡があるでしょうが、今の妹さんの精神状態では、直接の連絡が入ると精神的に負担でしょうから、連絡窓口を弁護士にしておけば、日程調整もスムースにできるでしょうし、警察や検察に出頭する際に付き添ってもらうこともできます。相手が起訴されれば、妹さんの代わりに被害者参加弁護士として公判に出廷してもらうことも可能ですし、刑事裁判に続いて、損害賠償命令の審判にも対応してもらえます。もし、相手が不起訴になった場合、検察審査会に申立てを行ってもらったり、医療観察法の適用になれば、その経過も把握してもらえます。
ただ、今は、妹さんには法律的サポートだけではなく、心理的ケアが必要なように思われます。医療従事者なのでお知り合いにカウンセラーや精神科医もおられるでしょうが、このような被害の場合、お知り合いだと反対にケアを担当してもらうのが、やや辛いかもしれません。もし、どこに相談すれば良いのか分からない場合、ネットで見ていただければ、お住まいの県に性犯罪被害のワンストップ相談窓口があるでしょうから、是非とも相談してみてください。無料で相談に乗ってくれますし、被害者支援に詳しい弁護士の紹介や心理的ケアについて相談に乗ってくれます。まず、そちらが優先のように思われます。