税務調査で明らかになった不正遺産の請求と責任追及について
兄弟達との遺産分割協議を終えました。預金を管理していた兄弟に不審な点はあったのですが、税務調査が入り申告内容に嘘をついていたことが明らかになりました。隠していた遺産の分配とは別に、迷惑料のようなものを請求したいと考えています。
①どのような名目で請求するのが妥当でしょうか。
②虚偽のあった遺産分割協議は白紙になってしまう可能性が大きくなるのでしょうか。不動産の登記を名義変更などは済ませてしまったので、白紙にまでなるまでは避けたいですが、責任は問いたいです。何か良い方法はありませんでしょうか。
③話し合いで解決しなければ、弁護士に依頼しなければならなくなりそうですが、相続に詳しい方がいいのか、損害賠償請求や事件を多く手掛けている方に依頼した方がよい等のご意見がありましたら頂けないでしょうか。
①解決金・賠償金という名目で課税の対象とならないようにするのがよいかと思います。
②話し合いで、再度調整することもできますが、それがままならない場合には、再度の遺産分割調停などをする必要があります。虚偽の内容次第では、それによって被害を受けていれば、不法行為に基づく損害賠償請求も可能です。
③難しいところですが、相談者様の主たる目的が、虚偽の申告での損害賠償にあるのであれば、後者、相続をキチンとしたいのであれば、前者、ということになるかと思います。
隠し遺産については、それだけを対象に遺産分割を進めればいいと思います。迷惑料については、実損以外ということであれば、法的な請求は難しいと思いますし、弁護士を入れたとしたら費用対効果が問題となるでしょう。
お二人の先生、ご回答ありがとうございました。隠しているような者に、迷惑料を要求しても話が通じそうもなく、実際に弁護士の方にも相談をして、依頼することが見合うのか、検討していきたいと考えています。