フリーランスの契約解除と報酬減額を請求されたが、全額取り戻したい
フリーランスのデザイナーです。
契約の解除をしたいと言われ、報酬の減額を請求されました。
まだ作品は完成していませんが、納期は過ぎています。
どういうことかと言うと、私は納期に間に合うよう仕様書通りに作っていたのですが、相手側が後から後から追加 追加でやり直しや仕様変更を指示してきて一向に完成へとたどり着けないのです。(完成度でいえば8割くらいのまま前に進まない)
納期を過ぎてもやり直し指示してくるのでいい加減にして…と思っていた矢先、契約解除したいと言ってきました。
相手の言い分としては「完成してないから報酬金を減額する」とのことですが、完成しなかったのはそっちの責任ですし(私は毎回、きちんと速やかに相手の希望に従い、やり直したものを提出していました。)こっちに何一つ非が無いので本当に腹が立ちます。
なんとかして全額取り戻したいです。
作品は何ヶ月もかけて制作するものなので減額されると生活も苦しくなります…。
発注書に書かれてた納期と金額だったから受注したのに…こんなに何回もやり直しさせられて、納期過ぎても終わらなくて、減額までされたら、一体何のために今まで頑張ってきたのか…。
最初から受けなければ良かったと後悔してます、、
あなたのご事案は、場合により、独占禁止法、下請代金支払遅延等防止法(下請法)が適用される可能性があります。
また、業務の実態などから判断して、あなたが「労働者」と認められる場合には、労働関係法令が適用される可能性があります。
これらの法律が適用できるケースか否かは、契約書の内容の精査、詳しい事情のヒアリング等を行った上で、各法律の要件をみたすかを検討する必要があります。そのため、お住まいの地域等の弁護士に直接相談なさってみて下さい。
なお、近時、フリーランス保護のための新法が成立しています。今後の施行を予定しており、今回のご事案には適用がないかと思われますが、今後の権利擁護のための武器としてご紹介しておきます(報道もなされているため、新聞やインターネット等で該当記事等を見ておくとよいかと思います)。
【参考】「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」(公正取引委員会)
https://www.jftc.go.jp/houdou/panfu_files/freelance_leaflet.pdf
【参考】フリーランス保護法の成立
本年4月28日、組織に属さないフリーランスの人を不利な取引から守る新たな法律である「フリーランス・事業者間取引適正化等法」が成立しました(公布から1年6カ月以内に施行される予定)。
(概要)
•業務を委託する企業に仕事内容と報酬額を書面やメールであらかじめ明示することを義務付け
•発注した仕事の成果物を受けとってから60日以内の報酬の支払
•正当な理由がない減額などを禁止
•違反に対する罰金規定の導入
ありがとうございます!そうですよね、一度地元の弁護士の方に相談してみようと思います。
新法などもご紹介して頂きありがとうございました!大変参考になりました。