コンサルティングのキャンセル

私はLINEで友達になった方からビジネスのコンサルティングの申し込みをされたため、2023年3月7日に引き受けることになり商品の性質上キャンセルは受け付けないと明記した請求書をクライアントに送りました。

2023年3月14日に代金100万円を振り込みで受け取りました。

2023年3月15日にコンサルティングを開始しております。

2023年3月22日に契約書をデータで送りサインを待っていますが、いまだにサインをしていただいておりません。

その後サポート業務を行っておりましたが2023年4月5日にキャンセルをしたいと申し出をされました。

・請求書にキャンセルは受け付けないと明記してあります。
・契約書を送って2週間ほど経過しましたがサインをしてもらえておりません。
・コンサルティングの肝である資料やシステムは全て渡してあります。

このような状況の場合はどのように対応することが妥当でしょうか?

キャンセルを拒否することは可能でしょうか?
それともキャンセル料金をもらうことは可能でしょうか?契約書等にキャンセル料金のことは記載しておらず、キャンセルはできないという前提で契約書も作成されております。

相手方とのやり取りの詳細が不明ですが、契約書にサインをしてもらえていない以上、契約書に記載された内容で契約が成立したということは難しいと思われます。
また、請求書にキャンセルを受け付けない旨明記されているとしても、そのことのみをもって、キャンセルができないという契約が成立したということも難しいと思われます。
明確な契約書が締結されていない以上、民法等の法律に従って判断されることになりますが、民法の規定によれば、相手方は本契約を解除することができることとなると思われます(民法第651条)。

以上を前提に、ご相談者様がキャンセルを拒否されたいということであれば、相手方にキャンセルはできない旨伝えた上で、コンサルティングを継続するよう協議するという対応を取るのがよいかと思います。
相手方がこれに応じないようであれば、キャンセル料やコンサルティングに対する報酬についての協議を行うことになると思われます。