月極駐車場の解約時の清算についてのご相談
月極駐車場の貸主とのトラブル相談です。
車を購入するため2023年3月に2年契約をしました。
しかし、貸主の威圧的な態度や理不尽な契約書の内容(敷金は3か月必要、更新の有無は3か月前までに連絡しないと自動更新になる、解約予告は4か月前にしなければならない、貸主側から解約の申し出がある場合は14日前までに借主に連絡すればよい等貸主側に有利な内容ばかり。こちらは転勤族のため4か月前の解約予告については、契約時1か月前に訂正してもらう。)
に不信感を覚え、まだ車は置いていませんが解約を検討しています。
解約予告は1ヵ月前で良いにも関わらず、いま解約すると契約満了日(=2025年3月)までの賃料を支払う義務があると言われました。
賃料は月11,000円のため、25万円支払うことになります。
契約書には、解約の場合は、契約満了日までの分を支払うと書かれていましたが、こちらとしては解約予告の翌月が契約終了と捉え、翌月分を支払えば契約終了となると解釈しました。
2年後の満了日まで支払う必要があると言われ、大変困惑しています。
駐車場の環境には不満はなく、貸主の非常に威圧的な態度や、契約後に上記の件を電話で確認した際の不親切な応答に、今後お付き合いしたいとは思えず、解約したいと思っています。
相談したい内容としては、
・いま解約した場合、一度も車を置かなくても、本当に2年分の賃料を支払わなければならないのか。
・契約書の内容に違法性はないのか。
になります。
アドバイスいただけると大変助かります。
ワンオネスト法律事務所の弁護士の吉岡一誠と申します。
原則論としては,期間を定めて契約した場合,途中解約はできず,期間満了日までの賃料の支払義務を負い得ることになりますが,裁判上,公序良俗違反や権利濫用等を理由として,支払うべき賃料額が減縮される可能性はあります。
ただし,新たな契約者を募集するのに必要な期間分(数か月程度)は支払義務を負う可能性が相応にあるため,話合いにより金額を調整して和解する道を探るのも合理的な解決かと思います。
また,契約内容自体が直ちに違法とは言い難いですが,もし契約締結に至る過程の説明に不備があったという事情があるようでしたら,それを理由として契約の無効を主張する余地があるかもしれませんので,一度弁護士に具体的な相談をしても良いかと思います。
ご回答ありがとうございます。
解約することにし、解約通知書を送りました。本当に2年分支払う場合、高額なため、請求書を4月中旬(具体的な日にちは伏せます)までに送ってほしいと添えましたが、相手からはまだ音沙汰がありません。今後こちらが指定した期限までに請求の連絡がない場合、どう行動すべきでしょうか。対面ではもちろん会いたくないですが、電話で話すことも嫌です...
相手方の立場としては、相談者様との間で協議が整わないようなら、裁判を起こすしかないわけですので、相手方から連絡がないようであれば、放置しておけば良いかと思います。
先日電話にて、残りの23ヶ月分の支払いを要求されました。
直接やりとりをしたくなかったので、請求の連絡は書面で、とお願いしたのに電話でした。
しかも、一度私用携帯に着信がありましたが、仕事中で出れないため、そのままにしていたら、職場の代表電話にかけてきました。
職場にかけてこられるのは迷惑だと伝えても、そうは思いません、と言われ、全く話の通じない人です。
とにかく、残金を払えと言います。
こちらは支払うならば、請求書を出してほしいと伝えましたが、契約書に、請求書、領収書は省略できる、と書いてるので、出さないと言います。口頭のやり取りで、25万ものお金を振り込むのも大きな不安があります。
弁護士に依頼して、権利濫用を主張し支払額を減額してもらい、また、貸主とのやりとりを弁護士にしてもらいたいとも、検討中です。
減額できる保証はないと思うので、
減額されない場合、23ヶ月分賃料+弁護士費用が掛かるので、相談するかも悩んでいます。
おっしゃるとおり、裁判を提起されて、裁判所の判断として減額が認められないリスクがあることは覚悟せざるを得ないでしょうから、弁護士に依頼をするかどうかは、①弁護士を窓口とすることで相手方との間の煩わしい対応を回避できる、②弁護士が間に入ることで相手方が請求を断念したり減額に応じる可能性がある、といった点にコストをかけるメリットを感じられるかどうかを基準にすると良いかもしれません。
なお、費用面が懸念点であれば、裁判を起こされたときに弁護士を立てずにご本人で裁判所に出廷するという道もございます。