親に不動産の収入を使われていた

私が高校生の頃、離婚した実父が死亡しその際に所有していた不動産を相続しました。その不動産は土地だけでなく一軒家も含まれており、借家に出しているため年間数十万円前後の家賃収入がある状態です。
不動産を相続した際に実母が私の口座に家賃を振り込むようにしたようですが、「将来のあなたのための貯金」といって20代になる今まで全く貯金額やどれだけ使われているのかを見せてもらうことができずに過ごしてきました。

また不動産の確定申告も私が行っているのですが、その詳細な収入についても当然知りませんでした。

ようやく最近通帳を確認したのですが、残高が30万程度しか残っていませんでした。
固定資産税、火災保険などの支払いのためある程度の支出があること、私が学生時代(専門学校へ行っていました)に支払った学費については仕方がないと思いますが、現在私が親元を離れ生活している状況でもコンスタントに10万、多い時には月に40万の引き出しが記録で残っています。

「将来のための貯金」「万が一必要になったときに使いなさい」と散々言われてきましたが、たった30万程度のお金ではなんのあてにもできません。
せめて親元を離れてから使われた金額をざっくり計算して100万程度は返してもらいたいと思っています。これらの金額を親に請求する、親を訴える、またはその他の解決方法はありませんか?

親との仲は悪いので円満解決はあまり望んでいませんし、不可能だと思っています。

民法上、親権者は、子の財産を管理する権限を有しています(民法824条)。
そのため、子の不動産及びその収益についても、親権者が管理することになります。

もっとも、財産の管理は子のために行わなければなりませんので、親権者が私的に費消することが許されるわけではありません。

不動産収入を親権者が使う場合など、土地の親権者と子の利益が対立する行為については、本来的には家庭裁判所に特別代理人の選任を申し立てなければなりません。

特別代理人を選任せずに利益相反行為を行ったということであれば、私的に親権者が使用した部分については取り返すことができる可能性があります。