意識不明の父の事業を、法定相続人の同意があれば特定の相続人は代行できるのか?

個人事業主として不動産事業を営んでいる父が脳梗塞に倒れ、
市町村より要介護4(2番目に重度)の認定を受けました。
当然、意識レベルも低く
コミュニケーションは取れません。

そうしたなか別に不動産会社を営んでいる兄が、
この状況で父との間で業務委託をこれから締結した、
という「体裁」で業務委託を勝手に締結して、
それを根拠に父の事業を継続させる、
と主張していますが
父に正常な意思判断ができないこのような状況で
父の事業を継続することは法的に問題ないのでしょうか?

兄は法定相続人である私が同意すれば問題ないと
言っていますがそうなのでしょうか?

正常な意思表示ができない状態なら、業務委託契約を締結
することはできません。
あなたにも父親の代理権はありません。
あなた自身が、業務内容を把握する必要がありますね。
そのうえで、業務の継続、執行については、弁護士に相談
したほうがいいでしょう。

法的には、業務委託契約は締結できませんが、放置しておくわけにもいかないのであれば(放置することで父親の損害が生じるなど)、そういったやり方をして、事業を継続させるという方法もやむ得ないと思います。親族間(特に法定相続人間)で、事業委託による利益の分配をどうするのか等を含めて、よくよく話し合って、トラブルにならないようにしたらいいと思います。