退職後に損害賠償請求されました。

2022年11月末に退職した会社から損害賠償請求をする通告書が送付されてきました。
内容は社内稟議の申請漏れ(そもそも必要なことを知らなかった)が退職後に発覚し、その費用(約500万)を全額請求してきました。
経緯としては、2022年7月ごろにクラウドサインで発注しましたが、営業会議や経営会議でツールを発注することを報告し、上長の専務に進め方を相談したところ予算が足りるかどうかの確認で問題なければ進めていいとの話があったため発注しました。10月以降で使用できる状態を作り運用し始めましたが、同時で別件で私の持っていた大きな案件の失注があり、社長と専務より執務室への入室と出勤しないこと、引継ぎも何もするなと指示があり自宅で待機となりました。そういった状況下もあり退職を考え、11月1日には伝え一身上の都合で退職をしました。この状況下にされたことに腹を立て、当然、相談の件も誰にも相談をしないで退職を迎えました。
弁護士からの損害賠償ではなく会社印付きで郵送で送られてきております。対応しない場合、身元保証人(父)に連絡を入れる旨が記載されております。
また、退職後に何度か来社するようお話があり、一度は予定を伝えましたが予定があわず、現職で働き始めた時期で1回の電話に出れなかったときに家まで押しかけ、妻に損害賠償の可能性があると伝えて不安にさせています。

こちらはどう対応すべきでしょうか。

大変な問題ですね。こちらについては、会社からの書面を持参して、お近くの法律事務所に相談されることをお勧め致します。

稟議を申請しなかったこととで、会社に500万円の損害が出たということなんでしょうか。
それとも、失注によって失った利益分だということなんでしょうか。

いずれにしても、会社から労働者に対する損害賠償請求が認められるのは、故意やそれに匹敵するほどの重大な過失があったときに限られ、その場合でも全額が認められるとも限りません。

会社からの通告書や、稟議と失注の関係など、詳しく精査した上で、支払う義務はない旨、回答するのが良いように思います。

加藤 良丞弁護士
ありがとうございます。

和田 史郎弁護士
ありがとうございます。失注したことではないです。
故意にやったわけでもなく、発注稟議を失念したことにより前職でしらない支払いが来たという方向で話をしていますが、金額も知っておりますし、保証人に迷惑がかかるなど、半分以上が退職者への嫌がらせのように感じています。そもそもの所で弁護士ではなく、会社から連絡が来ていること自体が違和感があります。

嫌がらせかも知れませんね。
家に押し掛けて請求するというのも、脅迫や恐喝に当たり得る行為です。
弁護士に依頼して、それらの行為を止めるよう忠告することとともに、支払い義務はないことを通知した方が良いかも知れません。