自宅売却に伴う兄弟トラブル

両親が現在居住するマンションを手放そうとしています。
そこで、父の兄にその旨を報告したところ「俺にも権利がある。金を払え。」と言われているそうです。
現在のマンションは15年ほど前に住み替えたマンションです。元々40年と少し前に父が自分の貯金とローンを組んで建てたビルを手放したお金で購入しています。ただ、その時の土地は父の実家の土地だったのでその時の権利があると主張しているようです。
父も特に母は叔父に侮辱、恫喝されるような物言いをされたようです。
ちなみに、権利を主張する叔父は実家の母親の世話もお墓の管理、税金など全て40年以上なにもしていないそうです。
また、叔父の息子がマイホームを建てた際、両親は少しまとまったお金を請求され支払ったそうですが、知らないとも言われているようです。
このような事例への対処にこまっています。
法律的にはこの請求はなりたちますでしょうか。また、支払いが必要な場合何割くらいが妥当などありますでしょうか。

ワンオネスト法律事務所の弁護士の吉岡一誠と申します。

何ら法的根拠のない不当な要求には応じる必要はありませんが、例えば該当の土地について叔父が相続により共有持分を取得しているようであれば、お父様にて持分を買い取るとか、借地契約を交わして地代を支払うようにするといったことが必要になり得ます。その場合は、土地の査定を踏まえて、持分割合に応じて金額を算出します。
土地建物をそれぞれ今後どのように処分するお考えなのかによって方針は変わってくるため(場合によっては買主たる不動産会社にて叔父との間で持分買取の交渉をするということも考えられるでしょう)、一度弁護士に詳細の相談をすべきかと思います。