娘の性被害について、民事裁判を起こすべきかどうか悩んでいます。

17歳の娘が25歳の男にナンパされ、男の見た目と勢いの怖さに拒否出来ず、そのままホテルに行って行為をしてしまいました。その際、動画も撮られたそうです。ホテルから出て別れた後、娘はすぐに親に連絡して来たので、そこから警察に連絡して、娘を保護、ホテル近くにいた相手の男も、すぐに捕まえてもらえました。娘は声をかけられた時に自分が17歳である事を伝え、相手も娘を17歳と知りながら行為に及んだと認めているそうです。青少年育成条例違反と児童ポルノ禁止法で、刑事罰を受ける事になるそうです。親として今後、民事裁判を起こして相手から慰謝料などを、取るべきなのでしょうか。弁護士費用や娘への負担、相手からの復讐への恐怖…などを考えると、どうするべきか悩んでいます。娘は精神的に弱く、中学時代も不登校でした。自傷行為もあります。心療内科に通いながら、少しずつ元気になって、今は何とか高校に通えている状態です。ただ、事件後はまた以前より不安定になり、学校にも親が毎日付き添って登校しています。そんな風に、自分の欲望の為だけに娘を傷つけ、大切な日常を奪った相手を、どうしても許せません。今後、親として、どう対処して行くべきなのでしょうか。民事裁判を起こす場合のメリットやデメリット、またそれに伴う費用など、わかる範囲で教えていただけないでしょうか?よろしくお願いします。

まず、民法という法律が近時改正され、 2022年4月1日から、成年年齢が20歳から18歳に変わっています。そのため、お子様が18歳になると、親の親権に服さなくなります。つまり、18歳以降はお嬢さんが弁護士との委任契約の当事者となりますので、お嬢様に民事訴訟等のご意向があるかを尊重することになります(親御さんとしてお嬢さんを支えつつも、お嬢様の主体的な判断を尊重して行く必要があります)。

次に、刑事事件の被害者には、様々な弁護士費用の援助制度があります。
 ①日弁連委託援助(性犯罪で被疑者側から示談の申入れがなされているケースであれば利用できる可能性があります)、②民事法律扶助(損害賠償命令や損害賠償請求の際の弁護士費用等の立替え)等です。
 いずれも、被害者の方の資力が一定の範囲内という資力要件がありますが、活用できる例は多いです。
 詳しくは、お住まいの地域等の犯罪被害者支援に精通している弁護士に直接相談なさってみて下さい(お嬢さんと一緒に相談に行く方法もあるかと思います)。

【参考】法テラスサイト「弁護士費用等に関する援助制度について知りたい」
https://www.houterasu.or.jp/higaishashien/riyoumokuteki/hiyoutatekae.html

弁護士費用の援助を含めてのご説明、ありがとうございます。
やはり、地元の弁護士さんを探して、直接お話ししてみようと思います。
ありがとうございました。