離婚後の面会交流について
面会交流について質問です。
面会交流権は非親権者にはあるのはわかるのですが、非親権者の親(つまり子供からしたら祖父母)との面会交流を拒否することはできるのでしょうか?
非親権者の親が現時点で親権者や親権者の親の悪口を言っているそうで、子供にとって
良い環境ではなく拒否できればしたい状況です。ちなみに子供はまだ乳幼児で自分で意思表示はできません。
ワンオネスト法律事務所の弁護士の吉岡一誠と申します。
離婚の際の取り決め(離婚協議書、調停調書、判決など)において、非親権者が面会交流の際に自らの祖父母に子を会わせることを禁止する条項が存在する場合には、祖父母同席の面会を拒否することができますが、そのような条項がない場合には、原則として非親権者が祖父母に子を会わせることは自由になります。
したがって、祖父母に会わせたくないとの理由で非親権者とお子様の面会を拒否し続けた場合、違法な面会拒絶として間接強制(決められた面会を実施しない度に数万円〜の罰金の支払義務を負うもの)を申立てられたり、慰謝料を請求されるリスクがあります。
ただし、今回のように、お子様の健全育成を害するおそれのある事情が存在する場合には、面会を拒否することに正当な理由が存在すると認められる可能性がありますので、祖父母が相談者様の悪口を言っている証拠があるようであれば、それを踏まえて祖父母同席の面会を拒否するという道もあろうかと思います。
また、法律上、非親権者の祖父母が、非親権者の同席なしでお子様との面会を求めることはできませんので、その場合はストレートに拒否していただいて大丈夫です。
ありがとうございます。