婚約破棄による費用負担・慰謝料について
アプリで出会った彼と婚約し、今年1月に私から婚約破棄しました。
以下二点について相談させてください。
①式場キャンセル料・引越し費用の負担
②慰謝料請求をされるか、こちらから請求できるか
彼の言い分を含め、時系列で記載します。
・マッチングアプリ上では年収700〜1000万で記載があり、それについて訂正ないまま2021/11交際開始。
・2022/5同棲開始時に月収30万円・貯金300万円と申告がありました。(年収の詐称が発覚)
・年収に虚偽があるものの貯金はしっかりできる人だと思い関係を継続。話し合い、結婚に向け貯金することを合意。
・喫煙者ではないことを確認していたが約1年で数回、辞めたと謝罪され、喫煙が発覚することを繰り返す。(私の母が癌を患っており喫煙に敏感なのもありますが、そのことを伝えてあります)
・2022/9プロポーズをうけ、了承。婚約指輪を受領し式場を予約。
・2022/12やはり支払いが心配になり、貯金額を確認。口座には4万円のみ。積立保険100万円前後とご祝儀で支払うと申告されるも保険証券等は未確認。(貯金額300万円に関する詐称が発覚)
・2022/12再び喫煙が発覚。
・2023/1婚約破棄を申し入れ。
式場キャンセル料は全額先方負担との申し出でしたが、折半にするよう要求を受けています。
私の婚約破棄の理由は以下です。
経済面、喫煙に関する嘘が度重なり、信用してやっていこうと思っていた矢先に喫煙が発覚しました。喫煙発覚の際、吸ったか確認すると平然とした顔で「吸ってないよ」と返事をされ、この期に及んで婚約者に平然とした顔で嘘をつける人なのだと思うと信用できなくなってしまったことが理由です。何度も耐えて信用できるよう気持ちを持ち直してきましたが、ショックでその日は顔も見れず家に帰れませんでした。
何度も同じ内容で平然と嘘をつく人はもう信用できず、生活を共にしていくことはできないと思い婚約破棄を申し入れました。
お金の話をすると毎回機嫌が悪くなるので気を遣いながら、次こそ大丈夫だと信じてきたのに裏切られてしまったことが悲しく、そこに掌を返して費用折半の話がきており精神的につらい状態です。
対して彼が費用折半を求める理由は以下です。
・一般的な「婚約破棄が認められる正当な理由」の事項に当てはまらない
・婚約破棄に伴う費用すべてを負担すべきとなるだけの過失ではない
・年収や収入においての虚偽は認めるが、経済面についてはお互いが生活に困難なレベルには至っていない
・貯金が同棲を始める前に伝えいた金額と差異があるのには、虚偽だけではなく、2人の同棲生活のための家具等の購入費のため(浪費ではない)
※購入は折半、1人15万円程度。その他生活費等は全て折半。
・年収は不動産契約時にも把握しあっており、貯金額も私の正確な状況を伝えた後も、挙式に向けた準備を進めていたり貯金をしていくための工夫(お弁当や水筒を使うなど)をした
※細かい話ですが、お弁当は投稿者が作っており彼がおこなったのは材料費を半分出したのみ。水筒含め10回も持って行ってないため生活に影響するような努力とは思えていません‥式の費用も投稿者が削れる点を削っていたのみ。
彼の精神的苦痛としては以下のようです。
(→は私のコメントです)
・婚約の申し出を婚約指輪の譲渡とともに行ったが、数日後「私の好きなブランドの指輪ではない、あなたは私のことが本当に好きなのか?」と言われた
→私は普段から貴金属が好きでよく話していたもののよく知らないお店の指輪だったので感情的になり発言しました。一生に一度いただくものなので拘ってしまったことを謝罪しました。
・年末に私の喫煙が再度発覚した際に、謝罪をしたいと求めたが、一方的に断り、自らの意思でその日ホテル外泊したにも関わらず「あなたは私を心配していない」「自分は惨めで寂しい思いをさせられた」と言われた
→喫煙発覚とクリスマスに1人で外泊したことによるショックからの発言です。裏切られた気持ちと、どこに居るかも聞かれず翌日も連絡が無かったため心配にならなかったのか聞きました。
長くなりましたが、上記を踏まえ以下如何でしょうか?
①式場キャンセル料・引越し費用の負担
→折半が妥当なのでしょうか?
②慰謝料請求をされるか、こちらから請求できるか
→先方から損害賠償(恐らく慰謝料請求)の話が出ており確認したいです。
彼は生活が困難なレベルではないことを主張していますが、その点について補足します。
経済面では共働き前提かつ私は貯金500万円ほど・年収650万円のため生活はしていけると思っていますが、共同生活には欠かせない信用がなくなってしまったので婚約破棄申し入れとなりました。
あなたのほうが優勢でしょう。
正当な理由はあると考えます。
①は相手負担を主張することになります。
②あなたが請求することになるでしょう。
出来事についての時系列整理を行って、弁護士と打ち合わせると
いいでしょう。
ワンオネスト法律事務所の弁護士の吉岡一誠と申します。
裁判においてどの程度証明が可能かによって見通しは変わりますが,伺った事情を前提とすれば,婚約を破棄せざるを得なくなった原因が相手方の虚偽申告等に基づくとして,相談者様から相手方に対して慰謝料や経済的損害の賠償を請求する余地があろうかと思います。
したがって,ご質問に対する回答としては,以下のとおりとなります。
①式場キャンセル料・引越し費用の負担
→式場キャンセル料は請求し得るでしょう。ただし,時系列として婚約を前提として同棲を開始したわけではないので,引っ越し費用については正面から請求することは難しいかと思います。
②慰謝料請求をされるか、こちらから請求できるか
→相手方が相談者様に対して請求をすることは難しいかと思います。相談者様から相手方に対しては,数十万程度の範囲で請求し得るかと思います。