婚約破棄による式場キャンセル料・引越し費用の負担について

アプリで出会った彼と婚約し、今年1月に私から婚約破棄しました。式場キャンセル料・引越し費用の負担について相談です。
昨年9月にプロポーズを受け了承し両家挨拶済みです。
婚約後、年収が300万円以上高く申告されていたこと、貯金数百万が嘘(ゼロでした)、喫煙者ではないと言っていたが喫煙者だったことが重なり、婚約破棄を検討しています。
喫煙に至っては、辞めたと謝罪され、喫煙が発覚することを三度繰り返しており、お金に関する情報も嘘だったため、婚約後に彼を信用できなくなりました。(私の母が癌を患っており喫煙に敏感なのもありますが、そのことを伝えてあります)
上記を理由に1月に婚約破棄を申し入れ、破棄しました。式場キャンセル料・引越し費用は折半すべきでしょうか?
一般的には有責者が全額負担というのを多く見ますが折半を要求されており相談させてください。
なお、彼は実家に戻る上、家具家電は私のもので生活していたため自分で洋服を持ち出すのみです。引越し費用は私にのみかかります。

婚約破棄による慰謝料請求が認められるためには、①婚約の成立と②婚約破棄に正当な事由がないことが必要です。
 あなたのケースでは、プロポーズ、両家挨拶済、結婚式場予約等の事情に鑑みれば、①婚約は成立していたと認定される可能性が高いと思われます。
 そのため、②婚約破棄に正当な事由があるかが争点になるかと思われます。
 婚約前に聞かされていた収入•財産面に大きな齟齬があること、三度の喫煙発覚等の事情に鑑みれば、婚姻生活を営んで行くことに不安を抱かれるのは最もであり、正当な事由ありと判断される可能性もあるように思います。ただし、裁判官によっては、裁判実務で婚約破棄に正当の事由が認められている典型例(不貞行為や暴力等)よりは相手方の有責性の程度を低く判断する可能性もあり、正当の事由がないと判断されるリスクもゼロではないように思われます(判断の分かれる可能性のある事案のように思われます)。
 少なくとも、相手方の全部負担にしておくと、婚約の不当破棄等を理由に、相手が提訴してくる可能性はある事案かと思われます。
 以上を踏まえた今後の対応方針としては、①相手方からの訴訟リスクを踏まえても、あくまで相手方に全額負担を求めて行く(訴訟提起された場合には、応訴して行く)、②話し合いによる解決の余地があなたの方にあるようであれば、負担割合につき相手方と話し合いを行う(経済事情や喫煙に関する相手方の説明内容に齟齬があったことが今回の婚約破棄の要因であることを踏まえ、相手の負担割合を高めにする話し合いを行う)ことが考えられます。
 なお、ご自身での対応が難しい場合には、弁護士に直接相談してみる方法もあるかと思います。

>上記を理由に1月に婚約破棄を申し入れ、破棄しました。式場キャンセル料・引越し費用は折半すべきでしょうか?
一般的には有責者が全額負担というのを多く見ますが折半を要求されており相談させてください。

可能であれば面談相談に行き、詳しい事情をもとにアドバイスを受けた方がいいと思います。

詳しい事情を聞かない段階での一般的な回答としては、
話がつくなら、折半まではいかなくともある程度相談者さんも負担する、など折衷的な解決は考えられますし、
紛争が長引くのを覚悟で支払を最後まで拒否する、ということも考えられます。

少なくとも、争う余地はあると思いますので、相手の言い分通り今すぐ折半に応じる必要はないと思います。