不当解雇及び不当な請求
以前働いた会社から、鍵の交換代金を請求されています。
理由は、鍵を返却をしなかったからということです。
また、貴方が入るかもしれないので、防犯上セキュリティを高めるために他の機能まで追加しました。
全額を支払ってくださいという内容でした。
20万を越える請求でした。
どのようなものかと、請求書など詳細がわかるものを送ってもらうと
勤怠管理や、入退室がわかるものでした。
また、請求書の日付を確認したところ、解雇を言い渡されるより前の日付です。
これは、支払う必要があるのでしょうか?
またその会社からは、昨年に不当解雇されています。
理由は情報漏洩したからだそうです。
しかし、一切の情報漏洩は行っておりません。
勝手な考えで、解雇され、またこのような請求をされとても困っています。
そして、支払えるお金も持っていません。
鍵を返却できていないのは私の落ち度なのは重々承知しております。
この場合どうしたら良いのでしょうか。
文面には期日までに支払わない場合、強制的に回収するともありました。
助言いただけますと幸いです。
以下のうちお手もとにある書類を持参の上、弁護士の面談相談を受けられるとよいかと思います。
・解雇通知書
・解雇理由証明書
・雇用契約書(労働条件の記載されている書面)
・就業規則(お手もとにあれば)
労働契約法の第16条(解雇)では、「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。」と規定されており、情報漏洩の事実がないにもかかわらず、それを理由とした解雇は解雇要件を満たしていない可能性があります。
鍵の交換費用については、解雇後のあたなの出入り等を理由にしているようなので、解雇が違法であれば、あなたに請求できる根拠はない可能性があります。また、請求書の日付が解雇を言渡しよりも前の日付であることは交換と解雇との関係性を疑わせる事情と言えます。さらに、鍵の交換費用もセキュリティのレベルを従前よりあげる費用をあなたに転嫁しており、高額に過ぎるように思われ、因果関係や金額を争う余地はあるでしょう。
いずれにしても、解雇の点も含め、弁護士に直接相談してみるのがよろしいかと思います。交渉・労働審判・労働訴訟のいずれの方針をとるべきか等についても、相談される弁護士とよく協議してみてください。