相続時，親にすべての生活費を出してもらっっていたら，何か問題があるのか？
①親の相続が発生した時，親の過去の通帳明細を姉弟に見せなければなりませんか？
②親と同居（家は私の自宅，親の住民票は私の家）していて，親に生活費をすべて出してもらっていた場合（親の面倒を見る），なにか問題になることはありますか？
③親に生活費を出してもらっていて，他の姉弟から苦情が来た場合，親が了解済みであり親の面倒を見ていたので生活費を代わりに負担してもらっっていたという事で，なにか法律的に問題になることがありますか？
なお，遺言書には私にすべての資産を相続させると書かれています。
①親の相続が発生した時，親の過去の通帳明細を姉弟に見せなければなりませんか？
→ あなたから見せなかったとしても、相続人の立場で、姉や弟が各銀行に取引明細の発行を請求することで、姉や弟は銀行の取引明細を入手することが可能性かと思います。
②親と同居（家は私の自宅，親の住民票は私の家）していて，親に生活費をすべて出してもらっていた場合（親の面倒を見る），なにか問題になることはありますか？
→ 親があなたに全ての遺産を相続させる旨の遺言書を残されているとのことですが、その場合でも、姉や弟は遺留分を有しているため、遺留分侵害額請求をしてくる可能性があります。その際、親が全ての生活費を負担していたことにつき、特別受益にあたると他の相続人から主張してくるかもしれません。
③親に生活費を出してもらっていて，他の姉弟から苦情が来た場合，親が了解済みであり親の面倒を見ていたので生活費を代わりに負担してもらっっていたという事で，なにか法律的に問題になることがありますか？
→ このような事情を踏まえ、特別受益にはあたらないと反論していくことが考えららます。
特別受益に当たらなければ，構わないという事ですね。例えば通帳に親のサインを書いてもらったりすれば，証拠となりますか？
特別受益の中でも、「生計の資本としての贈与」にあたるか否かが問題となり得ますが、親族間の扶養としての援助の範囲を超えるような贈与が否かが一つの目安と言われています。
通帳にサインがあったとしても、親の自筆と言えるか、サインの趣旨、サイン時の親の判断能力、贈与された金額等が争われる可能性はあると思われます。