習い事の教室からの金銭要求。要求は受けるべきでしょうか?

先日、習い事の教室から「うち以外の教室に行くのであれば今までサービスしてあげていた分のお世話代(主にお稽古、レッスン代)を払ってほしい。」と金銭の要求をされました。

私は元々その習い事を職業としてご飯を食べていきたいと考えており、数年前にその旨を教室の先生にお伝えしたところ「うちで働いてくれると嬉しい」と言っていただいていました。当然私も「ここで雇ってもらえるなら嬉しい」と返事をしました。※この際、お話をしただけで契約などは行っていません。

それから数年が経ちましたが、現在その教室で働いてお金を頂くといった関係性には未だ至っていません。先生からは「君の実力や実績が足りない。コロナでうちの経営も落ち込んでいるからまだ雇う時期じゃない。」と毎年の年末に聞かされていました。不満と不安を抱きつつ、それでも「いつかここで働くんだ」と思いながら教室を変えずに活動を続けてきていました。

しかし年月が経ち、私の状況や考えは変化し、「他の(ここよりもっとレベルの高い)場所で活動したい」と思うようになりました。先日その気持ちを素直に教室の先生にお伝えしたところ、冒頭のような要求をされたというのが事の経緯になります。

双方の主張は

教室の先生
今まではいつかうちで働いてくれると思って料金は安く、時間は長くサービスしてあげていたが他に行くなら話は違う。今までのサービス分(教えてきた年数×おおよそ100万円)お金を払ってほしい。

普段させてきた雑務やイベント業務は大した労働じゃない。こちらのサービスの代わりにはならない。


"必ず今の教室に勤めること。また他の教室に行く場合は今までのサービス分のお金を支払うこと。"といった契約のようなものは交わしておらず、明確な説明も受けていないままサービスをされていた為、突然の金銭要求に困惑。

説明と契約が事前にきちんとなされていればお稽古・レッスンの頻度や時間をもっと少なくお願いしていた可能性やそもそもサービスを断っていた可能性もあった。

また、私はそういったサービスに対するお返し・恩返しとしてこの数年間その教室の雑務やイベント業務(半日近く拘束される事もある)などを無賃かつ、他のスケジュールよりも優先してお手伝いさせていただいていたし、これまでそういった行いを教室側が当然のように私から受けてきていたので義理は果たせてきていたつもりだった。

といった感じになります。

また、私は「うちで働いてくれると嬉しい」という言葉を信じてこの数年間正規雇用の職には就かずに日銭を稼ぐような生活をしてきた為に貯蓄はあまりありません。それは私との普段の会話から教室の先生も恐らく理解しています。そんな中「いつかうちで雇われるか、数百万払って他に行くか決めろ。」というような要求をされていることに強い恐怖を感じています。

この場合私には教室側の要求に応じる義務はあるのでしょうか?

教えて頂きたいです。

記載された内容に限っての回答となりますが、本件では、教室側の請求に応じる必要性は低いと考えます。たとえば、入会当初から、月謝2万円のコースと1万円のコースがあり、相談者様が1万円しか払っていないのに、実際には2万円のコース分のサービスを受けていたなどの事情がある場合には、教室側の請求が一部認められる可能性があると考えますが、そのような事情がないのであれば、相談者様のご指摘のとおり、サービス内容や条件が契約で明確にされてない以上、その請求が認められる可能性は低いと考えます。

よろしくお願いいたします。