競業避止義務の事務所移籍や活動について
競業避止義務について教えて頂きたいです。アイドル活動のような物をしていて、事務所を円満に辞めましたが、芸能活動を2年間してはいけないと言われました。給料は歩合制で、案件一回いくらという形でした。解約書等は書いておらず、契約書は事務所入所の時書きましたが内容はよく見ていません。若い大事な2年間だし、また働きたいのですが、損害賠償請求等されたら怖いです。大人しく2年間働かないのが良いのでしょうか？もし弁護士さんに契約書を見せるとかあるならば、元の会社に契約書が欲しいと言えばくれるのでしょうか？これから何をすべきか教えて欲しいです。
公正取引委員会という国の機関が「芸能分野において独占禁止法上問題となり得る行為の想定例」として、「所属事務所が，契約終了後は⼀定期間芸能活動を⾏えない旨の義務を課し，⼜は移籍・独⽴した場合には芸能活動を妨害する旨⽰唆して，移籍・独⽴を諦めさせること（優越的地位の濫⽤等）を例示しています。
あなたのケースでも、２年間もの間、一切の芸能活動を禁止することは、独占禁止法上問題となり得ます。
今後、移籍や芸能活動の継続を検討されているのであれば、まずは移籍先等とよく相談してみて下さい（隠しておくと後のトラブルの種になりますので）。その上で困ったことが出てきたら弁護士に直接相談し、適切なアドバイスを仰ぐとよいかと思います（より積極的に、弁護士に代理人になってもらい、前事務所との間で交渉にあたってもらう方法もあります）。
（参考）「⼈材分野における公正取引委員会の取組」（令和元年９月２５日 公正取引委員会）６頁
https://www.jftc.go.jp/houdou/kouenkai/190925kondan_file/siryou2.pdf
ありがとうございます。フリー活動の場合も弁護士に行って相談した方がよろしいでしょうか？
退社した事務所がフリー活動に対しても口を出してくるのかにもよるかと思います。様子を見つつ、何か言って来たら相談するということも考えられるかと思います。