母が隠していた父の遺産

幼少の頃より母親から精神的支配や虐待を受けていました。
父は20年以上前に他界しましたが、その頃の私は母の精神的支配が強く、
遺産のことには怖くて触れることは出来ませんでした。
40代中頃まで母と同居していましたが、
PTSDを発症して同居しなくなりました。

4年前、母は自宅で倒れ、市の職員が手続きしてグループホームに入所しました。
(私は心を患っていてほぼ寝たきりのため手続きは出来ない状態でした)
市の職員が入所の手続きの過程で銀行口座に預金を見つけたと連絡がありましたが、
その時は金額を教えてもらえませんでした。
後に成年後見人が決まり、その年の12月末頃、成年後見人からの書類で
その時点の預金が約2千万円だと知りました。

父の死後、母は小さな店をやっていて、確定申告は私が代わりにしていましたが、
そこまで高額の貯金ができる収入はありませんでした。
私が子供の頃からの経済状況から見ても、そのお金は母個人の貯金とは思えず、
父の残した遺産だったと思います。
つまり、母は父の残した現金を母名義の口座に保管し、
私にはあえて隠していたのだと思います。

インターネットで調べると、このような場合、
私には相続回復請求権があると思うのですが、
本来、私が相続するはずのお金を、母から取り戻すことは可能でしょうか?
また、弁護士に依頼する場合の費用はどれくらいかかるでしょうか?

相続回復請求権は、除斥期間が20年なので、死亡してから20年経過していれば
権利行使ができないですね。
時効と違うところです。

こんにちは

相談者様のケースは、相続回復請求権を行使するケースではなく、お父様の遺産分割請求をするケースになると思われます。

お父様が有していた資産などはある程度把握できているでしょうか。
もし把握できているのであれば、お母様の成年後見人に、お父様の遺産をお母さんがすべて取得していて自分がもらえるはずの遺産をもらえていないので、分割してほしいと持ち掛けるとよいと思われます。

応じてもらえない場合には調停をする場合があります。

お父様の相続はかなり古いもののようですので、どのような遺産があったのか現時点で判別できない場合もあり得ます。
その場合には、お母様が亡くなった場合に、お母様の遺産を相続するという形にならざるを得ないでしょう。