【起業相談】家庭料理のマッチングを業務委託の形で行えるかについてアドバイスをください
・個人が作った家庭料理を販売するプラットフォームの起業を検討しています
・新会社が運営するシェアキッチンで、利用者の作り手の方々が料理を作り、買いたい方とマッチングするイメージです
・他方で、現状食品衛生法の制約で、個人の家庭で作った料理のマッチングは難しく、新会社が運営するシェアキッチンで、料理を作っていただく形を考えています
・ 類似するサービスにクラウドキッチンがあるのですが、利用者による営業許可取得や食品衛生責任者の設置などのハードルが高いという認識があり、この障壁を下げられないかという問題意識をもっています
・そこで、あくまで食品の販売は当新会社が行い、料理の作り手の方とは「業務委託」のような契約を結び、料理を作っていただくことは、法律的に可能か、についてアドバイスを頂戴したいです(ウーバーイーツと、配達員さんのような関係をイメージしています)
ご質問の内容につきまして、回答をさせていただきます。
料理の販売を貴社が行うことを前提に、貴社が、料理の作り手に対し、業務委託という形で、料理を作ることを委託することは可能であると考えられます。この際、雇用契約ではなく、業務委託契約になるような形式になるように注意をする必要があります。
また、料理の販売を貴社が行う場合、貴社が、食品衛生法や食品表示法の規制を受けることになるものと考えられます。
今回のスキームですと、料理を容器包装し、購入者に配達する形になるものと考えられますので、食品表示基準等を遵守する必要があります。
また、例えば、家庭料理の定番であるハンバーグを作る場合には、食肉製品製造業許可が必要となる可能性もあります。
さらに、貴社が料理の販売を行う以上、例えば、食中毒が発生したケースの一次的な責任は貴社に発生するものと考えられます。
利用者による営業許可取得や食品衛生責任者の設置などのハードルを下げる代わりに、貴社がそのハードルを越える必要性が発生しますので、その点のルール作りが重要になるものと考えられます。