お金を返してもらえず、訴訟も視野に証拠固めをしたいのですが・・
あるトラブルでお金を持ち逃げされているのですが、その回収を依頼した相手からもお金を返してもらえないトラブルに見舞われました。
・8月初旬~上旬にかけて保証金やら調査費用の名目で合計120万円を相手に渡しました(元々結果に関わらずこれらの分は返金されるものということだったので依頼しました + 友人と併せて300万程となります)。
・上旬中に返金予定だった20万円が返ってこず、また名目通りに使われていないことが判明したので、
依頼をキャンセルしました。
・以後、いついつに返金するとは言うものの、理由をつけて返済日が先延ばしされ、まだ1円も返金されていません。
・当のお金は相手の部下が持ち逃げしたとかで、本人が見つかれば返すという話となっています。
■お伺いしたいこと
1.依頼書は後日もらえるはずだったのですが、その前にお金の動きが怪しくなったので書面等がありません。
今から契約書を作りたいのですが、業務委託契約書や債務確認書など、友人と連名か個々なのか等、この場合はどのような形がよいでしょうか?
2.相手が上記の書面作成に応じない場合、どうすればよいでしょうか?
3.LINEのやり取りや会話録音は残っていますが、これを元に書面を作っておくのは意味ないでしょうか?
4.今回の場合、何らかの罪には問えないのでしょうか?
警察へも相談しているのですが、録音していたら詐欺として成立しない、書面がないと何もできない、で八方ふさがりです・・
1-3 契約書類があった方が良いのは間違いないのでしょうが、まず書面の作成には応じてもらえないと思われます。
記載の内容からでは、相手方との契約がどのようなものであったのかは判断できません。
LINEのやり取りや会話録音をもとに、どのような契約が成立していたのか、契約の解除が成立しているのかを判断し、その契約や解除に基づきあなたに返還請求権があるのかどうかを検討したうえで、請求を行っていくことになると思われます。
契約の成立に書面の作成が必須という種類の契約でない限りは、契約書がないから請求不可能、というわけではありません。
4 録音していたら詐欺として成立しないという警察の理屈は意味不明ですが、相手方が最初から騙すつもりであったことが証拠として残っていないと、刑事的には詐欺事件として扱ってもらえる可能性は低いでしょう。
ご見解ありがとうございます。
1.書面作成について
はい、相手は「書面の内容に納得したら署名する」という意向は示していますが、住所を書くのは無理とか指印でないと嫌など言っていますので、おそらく応じるつもりは最初からなく、形だけを見せたいのだと思います。
なんだか逃げ道をよくわかっている感じがします。
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こういう態度や今に至る状況からでも、詐欺や横領などで被害届を出したり訴訟をすることは現実的ではないのでしょうか・・?
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2.警察見解について
録音をしていたということは、最初から詐欺だと疑っているということになるので、そのうえでお金を渡すという判断をしていることから騙されていたとは言えないというのが対応してくれた警官の見解でした。
あとから録音しても、その会話中に適当に答えただけだと主張されたらそれまでだし、お金を渡した当時にどうであったかが重要なので、書面で残っていないと対応しませんというお話でした。
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そういうものなんだな、難しいんだなと思ったのですが・・違うのでしょうか?
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3.契約内容について
保証金を預けてもらえれば、報酬を回収額の半分(経費等含む)として債権回収を請け負うというものです。
調べていると、債権回収は限られた権限のある者にしかできないそうですね・・
相手はお金にまつわる被害回復をうたっていましたので、最近話題の詐欺狩りという違法なものだったのではないかと怖くなっています。
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弁護士の先生へ依頼や警察相談へ行った場合、自分も罪に問われる可能性は高いでしょうか?
1 そのような事情があったとしても、最初から騙すつもりだったという証拠になっている、ということはなかなか無いので、警察が受け付けてくれる可能性は高くないと思われます。
2 録音があるから詐欺を疑っていたという結論は疑問です。また、書面は必須ではありません。問題はその録音によって、「加害者による欺罔行為」「被害者の錯誤」「被害者の交付行為」「加害者又は第三者への財産移転」といった詐欺罪の成立要件が立証できるのか、ということになりますし、録音だけでは無理、ということが通常かと思います。詐欺の場合、「これが詐欺である」と分かる書面が残っていないことも多いと思いますので、警察の説明はおかしいと思います。
3 知らずに依頼したのですから、罪に問われる可能性は極めて低いかと思います。
再度のご見解ありがとうございます。
1.書面作成について
今もやり取りをしていますが業務委託契約書も債務確認書のどちらについても「これではサインできない」の一点張りで、何が気に入らないのか、どうすればサインするのか何を聞いてもやはり全く応じる気配がありません。
「自分の債務ではない」とか「返すべきお金は盗まれたので返せないのは自分の責任ではない」、「犯人を一緒に探してくれ、見つかったら返す」なんてことも言いだしています。
2.警察見解について
そういうことですか・・・
当時のやり取りから返金を催促する模様等、録音の書き起こし書類も持って行ったのですが、契約書じゃないとダメと言って読んでもくれさえしなかったので、面倒くさがられて民事でなんとかしろと思われていたのかなと残念に感じます。
▼最後の質問をお許しください。
書面の作成も叶わない、相手の言い訳をでまかせだと立証する術もない、被害届も受理されない、相手の住所も分からない状況です。
あるのは録音、LINE履歴、相手の氏名・電話番号・口座情報くらいです。
3.これらの状況で弁護士の先生に依頼することはできますでしょうか?
4.回収の見込みは、やってみないと・・というところでしょうか?
5.相手が違法なビジネスをする半グレや暴力団などの可能性が示唆される場合は諦めるのも1つでしょうか・・
何卒よろしくお願いいたします。
3.これらの状況で弁護士の先生に依頼することはできますでしょうか?
可能です。
口座情報や電話番号から相手方にたどり着ける可能性はあります。
4.回収の見込みは、やってみないと・・というところでしょうか?
そうですね。
請求が認められたとしても、相手方が任意に支払わない場合は、相手方の財産がどこにあるのかわからなけらば、回収できませんし。
5.相手が違法なビジネスをする半グレや暴力団などの可能性が示唆される場合は諦めるのも1つでしょうか・・
これは何とも言えません。弁護士に依頼したからといって相手方が直接あなたに働きかけてくる事を止めることは出来ませんので、もしもの時には弁護士に依頼している、というのは助けにはならないのが現実です。相手方がどの程度の事をやってくるかという判断によるのだと思います。