民事調停について(中絶手術費用の請求)

元交際相手と別れた後に妊娠が分かりました。
現在、6週目ほどになると思うのですが
中絶手術をしようと思います。
相手が支払いに応じてくれず
簡易裁判所で民事調停をしようと考えています。裁判所の職員の方から、調停には1か月ほどかかると言われており、調停を終える頃には
中絶手術を受けられる期間が過ぎてしまう可能性があり心配しています。調停には1か月も本当にかかるのでしょうか。またその裁判所の職員の対応にも疑問点が多く、信用できないです。
もし、本当に調停に1か月以上もかかるなら、
中絶手術は10万以上するので、どこかで前借りして手術を終えてから調停をしようと思います。前借りできる施設などはありますか?聞くところによると、市役所で相談したら良いのではないかと言われました

また、中絶手術の費用を請求するために民事調停以外の方法はありますか?

民事調停は申立てから1ヶ月くらい先に期日が指定される運用がなされています(裁判所内部での配点•担当する調停員の決定、相手方への期日の通知等の諸作業を経た上で第1回期日は実施されます)。裁判所の職員はこのことを説明したものと思われます。

費用については、ご指摘のとおり、市役所に相談されてみてはいかがでしょうか。

解決方針•方法の検討にあたっては、過去にあなたと同じような体験をされた女性の方々の裁判例が参考になるかと思います。

近時、男性と女性の性差を踏まえ、男性の強力が得られずに中絶手術を受けるに至ったようなケースで、男性側が女性の不利益•負担を緩和する行動に出ていなかったことに着目し、男性側に不法行為責任を認め、男性側に中絶の手術費用や慰謝料について相応の賠償義務を認めた裁判例も出てきています(東京高等裁判所平成21年10月15日判決など)。

あなたのケースにも、このような裁判例の考え方が使用できるのか、他の法律構成を用いるべきなのか等については、慎重な検討をする必要がありますが、参考にはなるかと思います。なお、裁判例の事案は、いずれも民事調停ではなく、民事訴訟という解決方法によるものです。

この投稿板での簡易な法律相談では、証拠も直接確認できず、回答に限界があるので、どのような方針•方法で臨むべきか悩まれるようでしたら、適切なアドバイスを受けるべく、お住まいの地域の弁護士等に直接相談してみることもご検討下さい。

ありがとうございます。
実際に弁護士さんに相談してみます。