発信者情報開示請求について
Twitterで名誉毀損や誹謗中傷された際に、訴えるとなると発信者情報開示請求が必要だと思いますが、どれくらいの期間がかかりますか?
東京地裁でプロバイダ等責任制限法に基づく発信者情報開示仮処分手続を取った場合、短くても1ヶ月程度かかります。また、Twitterからの情報を元に経由プロバイダ・携帯電話会社にさらに開示仮処分手続を取る必要があり、これにも1ヶ月程度はかかります。経由プロバイダや携帯電話会社の中には、ログ保存期間が90日と短いところもありますので、最後の投稿がなされてから速やかに手続を取らないと、手続を取ったものの結局発信者が分からないということになります。
必要に迫られているのであれば、早急に詳しい弁護士にご相談下さい。
ありがとうございます。そうなりますと、意見照会書が届くのはどれくらいの期間が必要でしょうか?
開示請求を受けておられる側ですか?そうなると、相手方がいつ開示請求をしたかによりますので、それが分からない限り何ともご回答しようがありません。
なお、プロバイダ等責任制限法の規定では次の条文が関係します。
(発信者情報の開示請求等)
第四条
2 開示関係役務提供者は、前項の規定による開示の請求を受けたときは、当該開示の請求に係る侵害情報の発信者と連絡することができない場合その他特別の事情がある場合を除き、開示するかどうかについて当該発信者の意見を聴かなければならない。
この「意見聴取」の回答期間については、ガイドラインで2週間と定められています。
また、コンテンツプロバイダ(たとえば2chなど)は、投稿者のメールアドレス等を保持していないので、意見聴取はしなくて良いと解されています。他方、サービスプロバイダは殆どの場合意見聴取をしているようです。