勝手に実印を押され保証人となってしまいました。どうすれば私の意志で借りていないと証明できますか?
【質問】
母に預けていた実印を妹夫婦と母に悪用され、金融公庫からの借金の保証人となってしまいましたが、どうすればこの借金は私の意志で借りたものではなく、不当なものと証明できるでしょうか。
【状況】
実家では母が私の実印を管理していた(今思えば非常識でした...)のですが、私が知らない間に妹夫婦と母が、勝手に私の実印と私の筆跡に似せた署名を使用して、金融公庫から借金をしていたことが最近判明しました。
金融公庫から取り寄せた契約時の書類は 2 枚あり、確認した所署名の字が私の筆跡にそっくりな書類が 1 枚、明らかに署名の字が私の筆跡とは異なる書類が 1 枚でした。
勿論、私はこのような契約をした覚えも許可した覚えもないです。
また、私の記憶では金融公庫からこの借金に関して確認の連絡等が来て確認した覚えもないです。
実印が使用されている以上、私から見れば明らかにおかしい契約でも不利な状況であることは理解しているつもりです。
しかし、この不当な借金に対して、可能であれば泣き寝入りするようなことはしたくないです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
「二段の推定」を破る案件として、依頼された弁護士なら腕が鳴るところです。
たとえば印鑑登録証明書などは同時に使われていたのか、印鑑の保管状況はどうだったか(金庫など鍵のかかった場所か、誰でも取り出せる場所か)など、いろいろな点をうかがって検討したいところです。
金融のプロである金融公庫が保証人に対する本人確認を怠った点は落ち度が大きいので、諦めるのは早いですよ。
ご回答いただき、誠にありがとうございます。
「諦めるのは早い」と仰っていただき、気持ちが楽になりました。
今回の借金は私の意志で借りていないことを証明するための材料として、私は下記が必要だと認識しております。
私の認識に齟齬があればご指摘ください。
1. 契約時に印鑑証明書が提出されていたか
2. もし印鑑証明書が提出されていた場合、その印鑑証明書は誰がいつ発行したか
3. 筆跡鑑定(こちらは効果があまり期待できないそうですが…)
4. 実印の当時の保管状況
5. 金融公庫が私へ今回の借金に関して連絡をしたという根拠となるもの
その上で以下質問なのですが、
1. 印鑑証明書が提出されていた場合、その印鑑証明書の発行日とコピーを取り寄せ、市役所に誰がこれを発行したか確認することは、何かしら有利な材料となり得るでしょうか?
2. 印鑑証明書が提出されていた場合、その印鑑証明書の発行日付近や契約日に、私が日中働いていて家にいなかったことを確認する事は、何かしら有利な材料となり得るでしょうか?
3. 契約時は母が私の実印を保管していたことを証明するには、何が必要なのでしょうか?(同居家族や親族の証言などでしょうか?)
4. 金融公庫が私へ今回の借金に関して連絡をしたという根拠の提出を求めることは可能でしょうか?(恐縮ですが、金融公庫が保証人に対してどのような連絡手段がされるのか、及び連絡したという根拠をどのような形で保管しているのか存じておりません)
5. 今回の借金は私の意志で借りていないことを証明するための材料として、他に考えられるものは何があるでしょうか?
蛇足ですが、時折お世話になっている弁護士の方から、妹夫婦や母に保証人の名義を変更できるか頼んでみては、と言われております。
しかし、このような事をしでかしている妹夫婦や母には、自ら保証人に名乗り出るような神経は持ち合わせておりませんし、それで済めば困っていません。
このような経緯があり、時折お世話になっている弁護士の方に頼り切りではいけないと思い、本 Q&A に質問している次第でございます。
今後の動きの方向性を定めるためにも、何卒ご助力賜れますと幸いです。
「悪魔の証明」という言葉があるのですが、なかったことを証明することは極めて困難であり、保証契約についても裁判手続上は「保証契約が有効である」と主張する側(今回なら金融公庫)に立証責任があります。
ご記載の点はいずれも主張立証に関わる重要な点と思われますすが、ネット上の相談ではやはり情報量に限りがあるため、また無料相談にも限界があるため、できればお近くの弁護士に対し時間を取ってもらい相談の申込みをなさることをお勧めいたします。
追加の質問にもご回答いただき、誠にありがとうございます!
確かに、ネット上での相談には限界がありますね…
早いうちに弁護士を探して直接相談したいと思います。
何としてでも解決したいと思っている中、少しでもお言葉をいただけたこと、重ねて御礼申し上げます。