マンション組合理事長の職権濫用など住民とのトラブル
マンションの組合の理事長が暴走していて困っています。かなりの人格破綻者で常に喧嘩腰で住民とトラブルを起こして暴力沙汰にもなったほどです。マンションの設備や自転車置き場などの細則に関して勝手に決めており、管理会社との不適切な癒着なども噂されています。私を含め抵抗する住民が数名いますが、自転車置き場の場所を不便なところにしたり、些細なことで恫喝するような物言いで文句を言ってきたり、嫌がらせをしてきます。そのほか駐車場の罰金を着服したり、勝手に住民の情報を調べたりなどした疑いがあり、ありもしない噂話で弱みを握ろうとしてくるなどかなり困っております。しかし現状、決定的な証拠を掴んでいるわけではないことや、住民が怖がったり無関心なので立ち向かうことが困難です。理事長の解任や場合によっては訴追などできないものか、包括的に相談できるでしょうか。
まず、一般論を申し上げるのであれば、
理事長を解任するためには、⑴臨時総会を招集し、⑵理事長の解任決議を行って、出席した組合員の議決権の過半数の賛成を得る必要がございます。
この点、「組合員総数及び議決権総数の5分の1以上に当たる組合員の同意」があれば、組合員主導で臨時総会を招集することが可能です。
また、監事も「管理組合の業務の執行及び財産の状況について不正があると認めるとき」は、臨時総会を招集することができるとされています。
しかし、逆に言えば、「組合員総数及び議決権総数の5分の1以上に当たる組合員」を味方につけなければ、組合員であられるTSUDAさんは、そもそも臨時総会を招集することすらできませんし、また、解任決議で賛成多数を得られなければ実際に解任することはできませんので、「抵抗する住民が数名」しかいない状況ですと、理事長を解任することは難しいかもしれません。
また、理事長が「駐車場の罰金を着服し」ている証拠があれば、監事に臨時総会を招集してもらったり、あるいは背任や横領の罪で刑事告訴し、事実上退任に追い込むことも可能かもしれませんが、「決定的な証拠を掴んでいるわけではない」となると、こちらの方策も難しいように思われます。
あまりお力になれず恐縮ですが、もし、管理組合の会計帳簿等をまだ閲覧されていないのでしたら、会計帳簿等を閲覧いただければ、背任や横領の証拠等が見つかり、現状を打破する道が見えてくるかもしれません。
ご参考いただけますと幸いです。