職場には安全配慮義務があると思いますが、このような仕事の押し付けはパワハラにはならないのでしょうか。

私は、20年近く県の職員をしており、今年4月からは外郭団体に出向しています。外郭団体(Aとします)は、県、市、団体採用(プロパー)の職員で構成されています。
私は、Aで団体の企画部門に配属となりました。企画部門は、県の職員は私一人で、管理職は市の職員、スタッフは市、県(私)、プロパーの職員です。今年度に企画部門に異動してきたのは私一人です。
Aでは、昨年度の下半期から、Aの将来に関わる計画作りが進んでおり、それは、Aの幹部や、議会も注目するような大きなプロジェクトであり、注目を浴びるものである一方で、幹部や議会からのプレッシャーも強いものです。また、地域の企業に関して制約を加えるものであるので、地域の企業からのプレッシャーもあります。

私は、4月から初めてAという外郭団体に来て、計画作りも今まで経験がないのですが、今年度、一人で担当することになり、非常に不安に感じ、昨年度から在籍している所属長(市から出向)、副所属長(市から出向)に相談するも、「あなたが中心で、企画部門以外の他の部門の人の力を借りて頑張っていってほしい」との返事が返ってくるのみ。
年度始めに、Aの幹部から、「計画作りは、あんな問題もこんな問題もあり、難点が多いので、それをクリアするように」との発言があり、私は何を言われているかもわからない状態であったのですが、副所属長から、「この計画作りはいっぱいハードルがあるものだけど、あなたが他の部門の人の力を借りて頑張っていってね」と言われるだけで、自分は一切関わらないとの態度。

なんとかしないといけないと土日に仕事を家に持ち帰って資料を読んでいたのですが、心臓がドキドキして頭に入ってこず、不眠症や嘔吐、涙が止まらないなどの症状が出て、4月の上旬にメンタルクリニックで診断を受けると、主治医から「適応障害で、軽いうつ症状」との診断を受け、「重いうつになる前に、病気休暇を取りなさい」と言われ、休暇を取ることになりました。現在も、定期的に通院しており、病気休暇を取得中です。

今まで、20年近く県の職員をしてきて、病気休暇を取ったこともなく、健康であったのですが、団体の幹部や議会などからのプレッシャーを避けたいという理由で、仕事を押し付けてきた所属長、副所属長(ともに市から出向)には不信感と恐怖心を持っており、職場への復帰ができていません。
メンタルクリニックの主治医からは、「職場へ復帰したら、また適応障害がひどくなるだけなので、異動するように診断書を書きます」とおっしゃっていただいています。

私としても、主治医と同様、職場環境を変えてほしいと考えていますが、現在のところ、まだ、現在の所属である企画部門にはその旨を伝えていません。

追加
病気休暇を取る際、(体調不良なため)私の父親から所属長に連絡をしてもらったのですが、「ボーナスに響くので、病気休暇ではなく、有給にしてはどうか」や、「私生活でもこういったことは起こしてませんか」などの発言があり、不信感が強いです。

状況や、与えてきた仕事量によっては、
仕事の押し付けのパワハラと認定してくれる可能性がありますね。

良ければ私のブログ記事をご覧ください
→ https://hayashi-jurist.jp/power-harassment-force-work-on/

パワハラ相談できるところ
→ https://hayashi-jurist.jp/power-harassment-consultation/

ご回答ありがとうございます。

自分たちが手に負えない(関わりたくない)仕事を一人に押し付けてきたので、どうしていいかわからず体調不良となってしまいました。
先生のブログでいう「過大な要求」になる可能性があるということですね。

4月の上旬と早々に体調を崩してしまったので、テレビなどでよく問題になっているケースと比較すると、あまりに短いので、その点が(パワハラと認定するのは)少し難しいのかもしれませんが。
押し付ける相手が病気休暇を取っていなくなったので、変に逆恨みされているのではないかと思うと、心配です。

林先生、最後に一点教えてください。

パワハラを理由に配置転換を希望する場合、直属の上司に訴えたところで握り潰される可能性があると思うのですが、主治医の診断書を持って人事部門に訴えるのがベストでしょうか。

診断書を持って、
社内のパワハラ相談窓口ですね
→ https://hayashi-jurist.jp/power-harassment-consultation-contact-in-house/

林先生、ご丁寧にありがとうございました。参考にさせていただきます。