寄与分主張に際し、生活状況を記す書面の提出を求められています。

遺産分割審判において、私が主張する父の介護の寄与分期間における父と私のそれぞれの生活状況を記す書面の提出を求められました。
どのような内容を記すべきでしょうか?
思い当たるのは経済状況・病状等ですが、それ以外に記すべき内容があればご教示頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

おはようございます。可能な範囲でお答えしますね。

寄与分は、相続人の中に、相続財産の維持や増加に貢献した人がいるときに、その貢献した分を遺産分割の際に考慮することで、相続人間の公平を図るためのものです。
他方、子どもには親を扶養する義務があるので、寄与分があるというには、親子間で通常期待される程度を超えるような特別なものでなければなりません。例えば、介護費用を相談者さんが負担していたとか、相談者さんが介護していたためにお父様が介護費用の支出を免れたというような場合は、特別な寄与があったと認められる可能性は高いかと思います。

裁判所に提出する書類にも、次のような事項ごとに、特別な寄与があったのだということを記載すればよいと思います。
①お父様の当時の心身の状態(介護の必要があったこと)
②相談者さんが介護をするに至った事情
③介護を行っていた時期、期間
④相談者さんが行った介護の内容や負担した費用の内容及び額
⑤介護をするために仕事を辞めたなどの特別な事情がある場合はその事情

どのような内容を記すべきでしょうか?
 介護による寄与分を主張する場合は、
被相続人の病状、具体的に介護がないと生活ができない状況であったこと、
それに対し、あなたがいつ、どこで、どのように介護をしたのか
それによって、被相続人の財産がどれくらい増加したか(減少しなかったのか)などを
主張し、立証することとなります。