婚姻費用分担請求の主張書面

私は専業主婦で不本意ながら夫と別居することになりました。
現在実家におりますが、子供と自分の生活費は必要だと夫に主張しましたが払ってもらえず、婚姻費用分担請求をし、来月、初めての調停があります。
弁護士さんにはお願いしておらず、わからないことばかりなので質問させてください。

1. 期日通知書と一緒に『書類を提出する方へ』という書面が同封されてましたが、そこに記載されている主張書面や資料は提出した方がいいのでしょうか。
2. 提出した方がいいのであれば、どのように作成したらいいのでしょうか。
(書類に記載する項目や順番等、書き方があれば教えてください)
3. そもそも自分で作成し、調停を進めることは難しいのでしょうか。

できれば自分で作成し、進めていきたいと思っておりますが、裁判所に提出する書類は堅苦しいイメージしかないので、自分にできるのか不安になり質問させていただきました。
宜しくお願いします。

1. 期日通知書と一緒に『書類を提出する方へ』という書面が同封されてましたが、そこに記載されている主張書面や資料は提出した方がいいのでしょうか。

申立の際に、複写式の申立書と、裁判所の書式の事情説明書、そのほか双方の収入に関する資料(源泉徴収票等)を提出していないでしょうか?
裁判所によって調停の進め方や申立をされた人に送付される文書の内容が違うのでわからない部分もありますが、おそらく言われている「書類を提出する方へ」は、事件番号を付ける、作成日や作成者名を記載する、資料には番号を付ける、という内容で、●年の収入資料を出してくださいというような具体的な資料提出の指示ではないのではないかと思います。
それであれば、ひとまずは第1回期日にいかれて、改めてどのような対応になるかを考えてもいけないというわけではありません。

2. 提出した方がいいのであれば、どのように作成したらいいのでしょうか。
(書類に記載する項目や順番等、書き方があれば教えてください)

これは具体的事情によるのでなんともいえません。

3. そもそも自分で作成し、調停を進めることは難しいのでしょうか。

裁判所とご主人の対応によります。ご自身が伝えたいことが裁判所に伝わらない、ご自身の対応が適当なのか確認をしたいというのであれば、実際に弁護士事務所にいかれて相談または委任する方がよいです。
生活費の調停のこと以外にも将来どのようになるか(したいか)を踏まえて、調停以外にもいまどのような対応するか検討する必要もあります。そのような見通しを持つために誰かに相談するか、誰に相談するかという観点から、弁護士に相談をするのか決めるといいと思います。

調停では、調停委員が質問をしてくださいますので、それに答える形で話していくことが可能です。
ただ、以前と比べ、最近は、話した内容を書面にまとめて欲しいとおっしゃる調停委員会も増えているように感じます。

書面を提出するのがよいかは難しいところで、なかなか言いたいことをうまく説明できないという場合や事案が複雑な場合には、書面にした方が言いたいことが伝わりやすくてよいということもあります。口頭だと誤解や行き違いなどで言いたいことが伝わらないこともありますし。
反面、お気持ちの点や細かいニュアンスを伝えるには口頭の方がよいということもありますし、書面だとどうしても言葉がきつくなってしまうという懸念もあります。

調停委員会の考え方やご本人の性格等にもよるので、初回は特に書面は出さずに臨んでみてもよいのではないでしょうか。必要があれば、次回以降にお出しすればよいですし。何も準備せずに臨むのはご不安ということであれば、言いたいことをまとめたメモをお持ちになって、それを見ながらお話になってみてはいかかがでしょう。

書面を提出する際は、A4サイズの用紙に横書き(左側を綴じしろとして3センチ空ける)、事件番号(令和●●年(家イ)第●●号)、作成年月日、提出者の記名(署名)と押印(認印可)、裁判所名と担当係を記載するということにだけ気を付けてください。
内容についての形式(番号づけなど)は、特にお気になさる必要はありません。

ご自身で調停を進められるどうかというのも難しいところで、事案の内容(法律上問題となる点があるかどうか)、ご自身の性格、相手方のお考えなどによって変わります。ただ、調停は話し合いの場なので、審判や裁判と比べるとご自身で進めやすいかと。
他方、調停は判断する場ではないので、調停委員会が妥当な結論が何かを判断し、その結論に導いてくれるというものではありません。極端な話、たとえ裁判では違う結論になるだろうなということでも、双方がよいといえばよいということになります。

調停の前に、弁護士をつけるべき事案かどうかなど、弁護士にご相談になってみてはいかがでしょうか。
家庭にまつわる問題は、金銭的な問題だけでなく、お気持ち的な部分をどのように整理するかということも大切だと考えています。大変だとは思いますが、後悔のない選択をするために、情報はあった方がよいかと思います。