遠方の相手と離婚する場合について教えてください

離婚について相談させてください。
私は現在、夫と子ども(高校生)と暮らしています。
夫は子供が小さいときから手を上げたり、キレたり、暴言を吐いたり、モラハラのひどい人です。大きくなってからは手は出ないものの、モラハラは変わらずで、現在離婚を考えています。
夫に面と向かって離婚を切り出すと、何を言い出すか、どんなことをしだすか分からないため、とても勇気がありません。ですのであらかじめ弁護士さんに相談し、旦那に告げずに別居を先にしてから、弁護士さんに間に入ってもらい、離婚の話を進めていきたいと考えています。別居先は県外(遠方)にしたいと思っています。
昨日、今住んでいるところで弁護士さんにこのことを相談したところ、別居先で県外(遠方)のほうに行かれるのであれば、引き受けられないと言われました。理由は、相談者の方とは直接会って進めていきたいこと、調停になった際、遠方の裁判所で行われることになる(かもしれない)ので対応が難しくなるから当事務所としては引き受けられない、といった内容でした。
引き受けてくれるところもあると思いますけど、とおっしゃっていたので、別の法律事務所へオンラインフォームで問い合わせしてみたところ、やはり、調停のことを考えると別居先で弁護士さんを探されたほうがいいです、といった内容の回答でした。

私としては、下記のような流れで進めていきたいと思っています。
弁護士さんと前もって打ち合わせさせていただく

別居する(家を出ていく)

弁護士さんに代理人になっていただいて、夫と離婚を進めていただく

そこで質問なのですが、
弁護士さんは別居先のところに事務所のある方を探したほうがいいですか?
その場合、ネットで事前にオンライン相談してくださるところに問い合わせしようと思っているのですが、オンラインで弁護士さんを探すときの注意点やポイントがあれば教えていただけないでしょうか?
あと、このような案件を引き受けてくださる弁護士さんはいるのでしょうか?争うかもしれない相手が遠方だと難しいですか?

よろしくお願いいたします。

ご依頼をお引き受けする際には、一度お会いしてご説明をしたうえでというのが多いと思いますが、その後の打ち合わせについては、電話、Web会議システムなどで対応する弁護士も相当数おります。

ただ、調停となった場合、管轄が相手方の住所地となるので、依頼した弁護士の事務所の場所によっては、交通費・日当がかさむ可能性があるというデメリットがあります。

ご自身のご要望と費用、打ち合わせ等のデメリットをご検討いただき、弁護士とよくご相談していただければと思います。

ご回答ありがとうございます。すみません、知識がほとんどなく教えていただきたいのですが、調停の場合に管轄が相手の住所地になるということですが、調停は電話会議のシステムでもすることができ、その場所までいかなくてもよくなっているとネットで見ました。
それでもやはり弁護士さんはそこまでいかなければならない別の要件があるのでしょうか?

このような依頼の場合、弁護士さんは、相手となる夫と話さなければならないかと思うのですが…そういう面でも、夫の住む場所の弁護士の方に依頼できるのがいいのではないかと個人的に考えてしまうのですが…、このような依頼は引き受けていただくのが難しいのでしょうか?費用の問題がクリアできるのなら引き受けてもらえるのでしょうか?かなりかかるとは思いますが…

離婚の交渉についてよく分かっておらず、申し訳ないですが、教えていただけると幸いです。よろしくお願いいたします。

・離婚調停は成立する際に双方当事者が出席する必要があります。
・そのため、電話会議の方法ですすめても、離婚調停で決着をつけるのであれば最低1回はあなたと代理人が調停に出廷する必要があります。
・家裁に調停に代わる審判を出してもらえれば出廷する必要はありませんが、調停に代わる審判に対しては異議を申し立てることができますので、翻意した相手方から後日意義を出されてしまうというデメリットがあります。
・調停における電話会議の活用については、従前は進めにくいので来てほしいと述べる調停委員や裁判官もいましたが、コロナ禍になってからは簡単に認めてくれるようになったという印象ですのでおそらく大丈夫だと思います。
・ただし、資料を示しての口頭説明などは、電話会議よりも直接出廷したほうがやりやすいと個人的には感じます。
・相手方夫氏とは電話やメール、手紙、FAXでやり取りができますので必ずしも面談できる場所の事務所に依頼する必要がありません。
・以上とは別のベクトルで依頼者との打ち合わせ方法をどうするか、面談形式の打合せが困難な遠方の依頼者の事件を受任するか、管轄が県外の事件も受任するか、出廷するか電話等で進行するか、相手方とどのように交渉するかについては弁護士ごとにスタンスと方針が異なりますので、あなたのご希望と合致する法律事務所を探せばよいでしょう。

以上、ご参考までに。

あなたが相性のよい弁護士に依頼できることを切念いたします。

電話会議があり、その運用については、大竹先生のおっしゃられているとおりです。

夫側に対しては、FAX、電話、メール、郵送で連絡をとれば足りますので、必ずしも夫の居住地の弁護士に頼む必要はそういう点ではありません。

自分の弁護士との打ち合わせの方法をどう考えるか、仮に調停を申し立てることになった場合の対応、電話会議を利用するとしても、話がまとまった際の対応等、ご相談される弁護士にご要望をよくお伝えいただいて依頼をするしないをご判断いただければと思います。